2021年12月5日、RTAGamersは2周年を迎えました! いつも読んでいただきありがとうございます。
この1年で投稿された記事は、なんと143件!
思い返すと、印象に残っている記事が山ほどある……というわけで、運営陣でRTAGamersの2年目を振り返る座談会を開催しました。
参加者は以下のメンバーです。
HiST:RTAGamersの発起人。RTAイベントを主催したりゼルダシリーズのRTAをやったりしている。
Shino.(紫乃):RTAGamersのテキストチェック担当。普段はパズルボブルのRTAをやっている。
今年も去年と同様、記事の内容やRTAイベントのこと、RTAGamersの今後などを熱く語った結果、座談会は1時間を超え、文字数も当然のように1万字をオーバーしました。頑張って読んでください。
なお、去年の振り返りは以下のリンクから読めるので、2年分をまとめて振り返りたい方はこちらもどうぞ。
2年目で最も印象に残ったあんな記事こんな記事
2年目に投稿された記事で、特に印象に残っているものってありますか?
そうですね、サクナヒメの記事がTwitterでバズってたなっていう印象があります。
発売してすぐの段階で記事が上がってたんで、Twitterでよく取り上げられていたのが印象に残ってますね。
お米を作るゲームなのに、稲作で何もしないってところがなかなか。
このルートのやることはただ一つ。時間を流すだけです。
肥料も水も一切管理しません。土の養分が足りない?しらねーよ!
なんもしないんだよなあ。
RTA in Japan Winter 2021でも披露されますし、この1年でどのくらい稲作が変わったのか楽しみですね。
そしたら私から良いですか? この1年で一番印象に残ってるのは、Refunct界隈の歴史と今後の展望の記事です。
こういう歴史が語られる系の記事が大好きで。特に、この5人が道を切り拓いてきたってストーリーが本当にかっこいいなって。
確かにそうですね。トーナメントをRTAracingでやってて、ミラー担当をやってたりしたんですけど、本当に熱い試合ばっかりで。すごいなあって思います。
試合もアツいし界隈も盛り上がってるしで。
RTARacingが始まってすぐの段階で、結構頻繁にレースをしてくださってたので。見せ方にも気合が入ってますよね。配信レイアウトもRTARacingが使ってるレイアウトじゃなくて、Refunct用にアレンジしてたり、告知画像とかも作ってたり。
4/4(日)にRefunctの新規走者向けのリーグ戦”Refunct League Match for Beginners"を開催します!詳細は画像参照! 応募は今からこのGoogleフォーム!締め切りは一週間前の3/28!
Googleフォーム↓https://t.co/U50Yi1km2h pic.twitter.com/LIchxadIKs
— 炒飯 (@chaofan4ever) March 8, 2021
めちゃすごクリエイターこと炒飯さんが作ってくれたやつですね。
ほんと、見栄えもいいしかっこいいですよね。あと、このamountさんが付ける二つ名。これが良いですね。
「夜谷の跫音」(やこくのきょうおん)
元は空谷の跫音(人けのない谷間で思いがけず人の足音を聞くという意)。この言葉と夜谷(よたに)をかけ合わせ、突然現れては凄まじい勢いで記録を縮め日本2位となったことから。
そう。ガチな勝負のトーナメントがあって、それをいかにかっこよく見せるかってのが上手なので。すごいですね。
すごいぞRefunct界隈
別のRefunct関連の記事について話してもいいですか? Refunct Japan Championshipsの記事です。
リーグ戦の話は、amountさんが配信で「リーグ戦をやりたい」って話してた時から聞いてたので、実現した時は関係ないのに勝手に感慨深かったですね。このイベントも本当に見栄えが良くてとっても面白かったので、ぜひまた開催してほしいなと。
走者紹介から本当に見栄えが良いですよね。
そう! 走者紹介のデータがめちゃくちゃ細かくてすごく面白いんですよ。特に面白いのが「ミス率が最も高いボタン」と「そのボタンのミス率」。
これどうやって出したんですかね。
たとえば、10番目のボタンが苦手だって分かってると、試合中に10番目が近づいたらドキドキしちゃうし。プロスポーツもそうですけど、データを知ってると観戦ってこんなに面白いんだって思いました。
そうですね。直近も、10周するイベントの記事が上がってて。
これもなかなか面白いイベントですし、アンケートの結果を次のイベントに生かしてるのがちゃんとしててすごいなあって思いました。
RTARacingでイベントをやる時も、ちゃんと企画書を作って提出してくれるんですよね。
すげー!
タイムもすごいし、企画もしっかりしてるし、理想の形ですよね。走る人がいて、運営する人がいて、グラフィック担当もいる。
そこだけでイベントが完結できますもんね。
本当にうらやましい。
本当にイベント盛りだくさん
あとは、この記事っていう話じゃないんですけど、イベントが増えたなって思います。
そうですね。私も月刊RTAGamersの記事を書いてると、「イベント、多っ!」って思います。
ここに記事を書いてもらってるイベントだけで、これだけありますからね。
だって今、イベントの記事って14ページまでありますもん。今年に入ってから、本当にぐんと増えたなって。
増えましたねぇ。去年までは、イベント開催をする時に「日程が被らないように」って思ってたんですけど、今年は「このイベントとは客層が被ってるから避ける」って方向に考え方が変わったんで。
イベントがない週末がなかなかないですもんね。
そうですね。本当にない。全然ない。
イベントだと、RTAGamersで記事を書いてもらってる中ではMulti Game Mixup Racingが特に面白いなって思いました。
あれ良いイベントですよね。ゲームを持ち合ってお互いに教えあうっていう。
得点の出し方もすごくちゃんとしてて、競技性があるなって。
RTAって、新規走者が増えると新しい戦略とか技とかが見つかったりするんで、それを促進するためにもいいですし、自分のやってることを言語化するってとても大事なんで、そこにつながる企画は本当にいいなって思いますね。
そうですね。
しかも、ジャンルの垣根も超えてるので。第1回からRPGとアクションとみたいな感じだったんで。面白い企画なのでこれからも続いてほしいですね。
ですね。今後も楽しみです。
あとは、RTARacingつながりでいくと、RTA Racing Rivalsも面白いイベントでしたね。
僕は当日のイベント運営にはほとんど携われなかったんですが、アーカイブで見るとかなり良かったかなと。レースに向けて調整をするのって、記録狙いとはちょっと違うんですけど、記録更新に繋がるものだと思っているので、そういう調整のきっかけになるイベントって大事だと思ってます。
そうですよね。レースって、一人で走るのとは違うものがあるし、やる分には勝ちたいって思うじゃないですか。それに、実際見てる側もデッドヒートが繰り広げられるレースの方が見てて面白いですもんね。
そうですね。あと、走者が他の走者の走りをまじまじと見る機会ってすごく大事だと思うんですよね。イベントでのレースだけじゃなくて、通話しながら並走みたいなカジュアルなものでも、「当たり前だと思ってたけど、他の人から見たらそうでもなかった」って細かいことに気付けるんで。
確かに!
頻繁に情報発信されてるゲームでも、「別にこれはいいかな」って後回しにされてて広まってない要素ってたくさんあると思うので。解説がある状態でレースする機会がないと、こういうのってなかなか気付けないですし。
そう考えると、レースって走者にとってもメリットが大きい形式なんですね。
そうです。レースって、メリットしかないんですよ。あと、基本的に一発勝負なので、普段記録動画に残らないリカバリとかが出るんですよね。普段リセットしちゃうようなところも、レースで振り返った時に「これが原因で負けました」ってなったら対策を考えると思うんですよ。なので、走者が多いゲームならレースは頻繁に行われるのが良いのかなと。
私は完全に視聴者目線で見てたんですが、チャンネルポイントで予想ができて、勝者を当てたらポイントが貰えるのが面白いなって。イベントに視聴者が参加ができるのってコメントくらいしかないので、それ以外で関われるのってすごく面白いなって感じました。
そうですね。あのチャンネルポイント、当たったところで使い道があんまりないんですけど。
でも、貰える・増えるってなると人は頑張っちゃうものなんですよね。
より感情移入して画面を見れるっていう。
「頑張れ、勝つんだ!」ってなる。
すごく良いなあって思いますね。
あと、イベントで個人的に面白いなって思ったのは、RTA in Vstreamerです。最近バーチャルの姿で活動する人も増えてきてますけど、そこに絞ったのはなかなかないなあって。
そうですね。アバターがあるとライブ感があるっていうか。
人の顔が見えてるって、たとえそれが生身の肉体でなくてバーチャルだとしても面白いんだなあっていうのは思いました。
RTAGamersの記事だとマラソンイベントの話だけなんですけど、普段の活動として初心者講習会とか、RTAじゃないみんなで遊ぶ会とかもやってて、非常に良く運営している団体だなっていうのは、外から眺めても思います。
そうですね。Twitterとか見てても、楽しそうにやってるなあってのが伝わってきます。
RTAも層が厚くなってきたなって感じます。
マリオ64はどこまでいくのか
あと印象に残ってるのは、マリオ64の世界記録更新が多かったなって。
そうですね。マリオ64の世界記録更新の記事は、この1年間で2件上がってます。
つい最近も、16枚・70枚・120枚と。
4日間で相次いで更新されたっていう記事ですね。あとは、今年一番読まれたバトラさんの世界記録更新の記事も。「ここまで研究し尽くされたゲームで、まだ記録が縮むのか!」ってびっくりしますよね。
あと、個人的には、新しい壁抜けが見つかったのが驚きでした。
そうですね。「まだ見つかることあるんだ」って。
そう!「みんなもう吸いつくしたと思ってたけど、まだあったんだ!」みたいな。
1996年発売だから、もう25年前のゲームなのに。
今後も見つかっていくのかどうか、楽しみですね。
界隈に貢献するお役立ち記事
お役立ち記事で言うと、扶桑さんのSpeedrun.comのRulesの記事はすごく良いなと思いました。
大事ですよこれ。マジで大事です。
素晴らしい。こういうのを待ってたって、テキストチェックの時にもご本人にお伝えしました。
そう。一番ド頭のね。
はっきり言ってしまえば、走者はしっかりルールを読んでいません。
そう。人はね、文章を読まない生き物なんですよ。
これは、Speedrun.comで最近Game RulesとCategory Rulesってタブが増えたってのもあって。だから活発なコミュニティだと両方書いてあるんですけど、そんなに活発じゃないと片方しか書いてないってことは結構多いんですよね。そもそも気付いてない人もいるんじゃないかな。
Beforeを見てからAfterを見ると、「めっちゃ分かりやすい!」ってなりますよね。
どういう風に分かりやすくしていくのかがしっかり書いてあるのがいいですね。
RTA界隈全体に貢献するような記事、ほんと素晴らしいですね。
最近国内勢でもモデレーターになる方が多いので、こういうところを意識して参入しやすい環境を整えていってほしいですね。
あとは、お役立ち記事というか普段とはちょっと違う記事ということで、SPEEDRUN REPORTS LIBRARY。あれも良い企画ですよね。
こういう感想の記事って散らばりがちですし、私もRTAGamersで記事は書いてるけど、「RTAGamersに載せるほどでもないな」って内容は自分のブログに書いてるので。
ふふ、そうですね。
そこの微妙な差ってあるじゃないですか。
ありますね。
そこを上手いこと掬い上げてくれる良い記事だなって思いましたね。その発想があったかっていう。
走者だけじゃなくてボランティアの記事まで拾ってるのがすごいですよね。
しかもRTA in Japan Summer 2021編の記事は視聴者の感想まで拾ってて。
集めるだけでも大変でしょう。
しかもこれ、全員にDMを送って許可を取ってるんですよ。その努力がすごい。この記事だって21個載ってますからね。1つは本人の記事ですけど、それでも20個ですよ。
20人に確認を取りに行ったわけですよ。
すごいなあ。
インタビュー記事はいいぞ
あとはあれですね、紫乃さんのプレイヤーへのインタビュー記事。
あぁ、「パズルゲーマーに聞いてみた」シリーズですね。
すごく良い企画だなって思って読ませてもらってます。
ありがとうございます。あの記事、記録が出た直後に聞かないと忘れちゃうので、なかなかインタビューが取りづらいんですよ。実は今、とあるトッププレイヤーの方に約束は取り付けてあるので、また続きを書きたいですね。
あれ面白いですよね。ぜひお待ちしてます。僕はインタビュー記事すら最近書けてないんで。
インタビュー記事って、相手がいる分気を使いますもんね。
2年目の中で言うと、去年のRiJのまるさんにインタビューしたんですけど、この時もTwitterで「インタビューしてほしい人がいたら教えてください」って言ったときに「ぜひ!」って声を掛けていただいたんで、自分から行ったわけではなくて。
なるほど。でも、インタビューといえば、私の中ですごく印象に残ってるのは名古屋RTAオンラインフェスの記事なんですけど。
あ~、はいはいはい。
あれは、なんでインタビュー形式にしたんですか?
「こういう風にイベントをやってます」ってどこかで発信したいなってのは前々からあったんですよ。特に今回、新しいことに挑戦したってのもあって。
あぁ、ワイプ枠とかですね。
あと、今イベントの記事って増えてるじゃないですか。普通にやっても埋もれるなあと思って、じゃあちょっとインタビュー形式でやってみようってところでしたね。
そこでなんでセルフインタビューになるのかなかなか分からないんですけど。
(筆者注:この記事は「HiSTさんが名古屋RTA Meetingの主催にインタビューする」という形式を取っていますが、名古屋RTA Meetingの主催はHiSTさんです。)
あれはねぇ……実は前に人がやってたのを真似してるんですよ。Twitchのアユハさんって方が昔やってるのを見てめちゃくちゃ面白かったんで、真似させていただいたっていう。
なるほど、元ネタがあったんですね。でもこの記事、めちゃくちゃ面白かったです。タイトル見て「ん?」ってなって、中読んでめちゃくちゃ笑いました。
でも、これは僕が書いた人で名古屋RTA Meetingの主催が僕ってことを知ってる人が見たら面白い記事であって、分からない人が見たらただのインタビュー記事なんですよ。
そうですね。そこもまた叙述トリックって感じで良いですね。
あとは、イベントが増えてきたから書いたってのもありますね。「そんなに肩肘張ってイベントやらなくていいんじゃない?」ってのはずっと思ってるんで、名古屋RTA Meetingは結構緩めにやってるよってのを伝えたかったってのもあります。
なるほど。あと、HiSTさんの記事で言うと、内藤九段の記事も面白かったですね。
あ~、はいはい。
ゲームそのものも面白いんですけど、本文1行目から「アクション」が横線で消されてて。
1985年に発売された、ファミリーコンピュータ用
アクション将棋ゲーム「本将棋 内藤九段将棋秘伝」を使用したトーナメントです。
これは、多分どっかで誰かが言ってたんですよ。今回が第4期で歴史のあるゲームなので、面白い文章も歴史とともに積み上がってるんです。
パワーワードの地層ができてるな?
内容はRTA in Japan 3の核さんの解説に近い感じで書いてはいるはずです、確か。
内藤九段将棋秘伝シングルエリミネーショントーナメント無事終了出来ました。ありがとうございました~! pic.twitter.com/0dDsFPzW7X
— 核 (@kaku52) December 30, 2018
この記事見たら、内藤九段通せますからね。
そうですね! だって、やること全部書いてありますから。
で、斜め入力の話も核さんがしてたので、それもそのまま書いて。で、RiJ3の時にトーナメントに参加してた方がみんな内藤九段を知らないってインタビュー記事を読んだので、内藤國雄さんの説明も入れました。
普通に内藤さんの紹介をしてるだけなのに、ここまで面白いのズルいですよね。でもほんと、すごい人なんですよね。
すごい人なんですよ。最初に出たファミコンの将棋ゲームの題材に選ばれる人なんで。
すごい人だ。
インパクトを残したRTA紹介記事
RTAのテクニックを紹介する記事も多く投稿されましたが、特に印象に残っているのはマリオパーティ5の記事です。これも本当に面白かったですね。
本当に運ゲーなんだなっていうのが伝わってきて。第1回の記事では、RTAの紹介記事なのに運気の上げ方を紹介してるんですよね。
そうなんですよね。実はこれ、日本で流行り出す前に興味を持ったことがあって。海外勢が「このマップはこの順番でサイコロの目を出すと早い」ってのをまとめてたので目押しができると思ってたんですけど、できないっていう。だから、運ゲーでブレることを前提にしっかり把握しておかなきゃいけないんですよね。
「知識を入れたうえでの運ゲー」っていう大変なことをさせられるんだなって。
大変だなあ。
これ、全5回なんですよね。隔週で更新されてたので、毎回続きが上がるのを楽しみにしてました。テキストチェックの依頼が来るたびに、「あっ、来た来た!」って。
こうやってイベントのために事前知識を書いておくっていうのは、RTAGamersの良い使い方だと思います。
あと、個人的に思い入れが深いのは四字熟語Flashの記事ですね。
私これ実際にやったんですけど、全然タイムが出なくて。この記事を読んで「なるほどね」とはなったんですけど、クリアするのでやっとでした。
配信にお付き合いいただきありがとうございました。途中勘と総当たりで切り抜けながらも、何とか四字熟語Flashをカンニングなしでクリアできました。
一応タイマーついてますが全然ですね。 pic.twitter.com/hoKHYXN2Kh— Shino.(紫乃) (@Shinonon_1020) November 18, 2020
でも、ここに出てくる走者さんはみんな5分以内にクリアしてて。化け物ですよみんな。
みんな早いんだよなあ。
ほんとにそう。まず、めちゃくちゃ知識が必要なんですよこれ。記事では「揃え方の美しさ」とかも書かれてますけど、まずは知識がないと。知識もすごいですし、マウスさばきもすごいですし。
そう。マウスさばきをミスらないんですよね。
今は亡き四字熟語Flash、面白かったですね。
Flashと共に……。
あと、タッチ!カービィ スーパーレインボーの記事もインパクトがありましたね。タイトルからインパクトがすごい。
実はこの記事、当初はもう少し刺激的なタイトルが付いてたんです。書き手のshiroさんご本人から「この表現で大丈夫ですか?」ってお問い合わせを頂いて、修正をお願いしたって裏話があります。それにしてもすごい攻略方法ですね。
簡単であるが故に、タイムを左右するのが操作精度になってしまうっていう。
救済措置のはずなのに。
実は難易度が上がってる。
無敵が切れるタイミングで敵に重なっておきます。
かわいらしい世界観にシビアな技術とこの攻略法、すごいなあ……。
RTAって、ドラマだ。
あとは、スーパードンキーコングの大化の改新の記事も面白かったですね。
そもそもネーミングセンスが良いんですよね。飛鳥文化アタックからの大化の改新。
この技は、2つのバグ技を組合わせて発見されたものです。『大化の改新』というユーモラスな名前は、ベースとなった技の1つ『飛鳥文化アタック』の発展形ということで、一動画に付けられたコメントが発祥です。現在、これらの名前はRTAプレイヤーの間でも広く定着しています。
もともと難易度の高かった1フレーム技がお手軽になった過程とか、この記事に限らずとんこつさんはとても丁寧に書いてくださるので読み応えがあります。こういう歴史を語る系の記事って、すごく好きで。
アサルトスパイの歴史の記事も、Shino.さんがすごく好きって言ってたのを聞いて書きました。書こうとは思ってたんですけど、どう書こうか悩んでて、じゃあ歴史にしちゃおうと。
やだ~ありがとうございます。こういう話大好きなんですよ。
僕も好きですね。
アサルトスパイの記事は、新バージョンへの対応が特に面白かったですね。
バージョンの差でタイムが大きく変わるって知った時は、正直やる気がなくなってて。「このゲームが面白い」って感情がなかったらそこで諦めてたと思うんで、ゲームへの愛って大事なんだなって思いました。
うんうん。RTAやってたら、嫌になっちゃうことありますもんね。愛があるから乗り越えられる、みたいなところありますもん。
でも、不利な要素だけじゃないんだよっていうのが分かって。ステルス地帯が変わったこととか、パッチノートに書いてなかったんですよね。当時の世界記録の動画を見てた時も、ここはそんなにやることがないと思って飛ばしてたんですけど、「ここで何秒差が付けられるんだろう」って思って改めて見たら、オブジェクトの配置から何から全然違うやんけって。
本当だ! 現バージョン、めちゃくちゃ短縮できてますね。
それに気付いて、「これ更新いけるじゃん」って。それで何とか抜いて、いろんな技を使い始めて、今に至るって感じですね。新技の発見はやっぱりRiJの影響が大きいです。
RiJの力は大きいなあ。
このゲームをずっとやってる人って、主人公はアサルよりアメリアを使うことが多いので、アサルはほとんど開拓がされてないんですよ。で、アメリアを使ってた人がアサルを開拓し始めたら、あっさり記録を抜かれまして。
そういうのありますよね! 先駆者として嬉しくもあり、悲しさや悔しさもあり……。
新技の発見といえば、ゼノブレイドクロス100%RTAの記事も非常に面白かったですね。こういうドラマが本当に大好きなんですよ私。
そう、まさかの展開というか。
「詰みか?」と思われたところで、リスナーさんのコメントで打開していくってところがすごい。私もインタビューで伺ったんですけど、YMG-Cさんの配信って、何千時間とやり込んでるやり込み勢のリスナーさんがいるんですよ。
なんとか壁抜けしたら侵入できるかな、から本当にできちゃったっていう。そこから更に今後の更新余地に繋がるっていうのが素晴らしいですね。そういえば、あのインタビューも良かったですね。
ありがとうございます。YMG-CさんとBlueさんにお話を伺ったAny% Onlineの記事ですね。
実は、私今までゼノクロ全く知らなかったんですよ。
(笑)
ゼノブレイドシリーズも本当に何も知らなくて。スマブラに参戦してるホムラとヒカリも、主人公なんだと思ってました。
そうなりますよね、知らないと。
そのくらい何も知らなくて、YMG-Cさんにお声掛けいただいてから「やべぇ、何も知らない」って思って、Blueさんにもご協力いただいてぎゅうぎゅうに知識を詰め込んで。でも、「知らないことを聞いた方が面白い話が聞ける」ってことに気付けたので、とても良い経験でした。
そうなんですよね。知識があると、どうしても「ここが面白いからここを引き出そう」って思っちゃって、それが内容を狭めてしまうというか。
その点、この記事ではフラットに話を聞けたので面白かったですね。「オンラインサービスが終わったらどうするのか」って話も、かっこいいなあって思いました。
僕はオンラインサービスが終了したときに1位であれば、SRC上で永久に1位が決定するので、それを死守しようと思ってます。
確かに。
この記事、実は私が2年目に書いた記事の中で一番気に入ってるんですよ。皆さんにもゼノブレイドクロスのAny% Onlineの面白さが伝わればいいなと思います。
振り返ろう2年目のあるらじ!記事
RTAGamersといえば、忘れちゃいけないのがあるらじ!の記事ですね。
あるらじ!は、いろんな企画を一定以上のクオリティで続けてるっていうのがすごいですよね。
本当に。2週間に1回のペースで2年近く続けてるのは本当にすごいですよね。個人的には、御茶麒麟さんが自分がゲストの回の記事を自分で書いてたのがちょっと面白かったです。
御茶麒麟さんは、なんだかんだすごい人ですからね。
最近はPower-ON!!でご活躍されてて。一番きつい役回りをされてるのをよく見てます。
ご本人も「Power-ON!!」のドM担当とおっしゃってますね。
名古屋RTAの運営でもあるんですけど、なかなかありがたやって感じで、お世話になってます。
あとは、スペシャル回の記事が面白かったですね。アルビアの種で「スーパーマリオワールドは走りやすい」は本当なのかを検証したりとか。
見るたびに新しい企画が増えてるので、もうすぐ放送されるであろう2周年のスペシャル回が楽しみですね。
現在進行中! アドベントカレンダー
せっかくなので、1日から始まったアドベントカレンダーの話もしましょうか。
まだ始まったばかり(筆者注:対談は12月4日に行われました)ですが、いろんな記事が見れて楽しいですね。
そう。今までになかったものも多いですからね。もう投稿されてるのだと、3日のチャレンジャーのチャートとか。チャートだけ貼るっていうのは今までなかったので、良いですね。
あと、僕は事前にテキストを見てるんですけど、6日のバイオショックの記事も良いです。「こういうRTAがあるからやってくれ」って想いをぶつけてるだけの記事なんですけど。
いや~良いですねそれ! 気になるなあ。
あとは、7日の御茶麒麟さんのポケモンの記事とか。
そうですね。私も発売直後から変遷を追っていたので、とても楽しみです。
いやぁ楽しみですね。あとは、15日の炒飯さんのトランジションやCMを作る記事。
これ気になりますね! 本当に技術力がすごいですから。個人的には、17日のぼぶそんさんの解説の記事も気になりますね。
確かに。解説側の記事って、まだないですもんね。あとは、詳しい話は聞いてませんが、24日にはライター座談会の記事もあるので。
そうですね! RTAGamersでは毎日記事が投稿されることがなかなかないんですが、こうやって毎日投稿されるとワクワクしますね。
ふふふ、そうですね。楽しみですよね。
3年目のRTAGamers
ではそろそろ締めましょうか。RTAGamersの3年目に向けて、どういう風にやっていきたいとかのお考えはありますか?
もうちょっと軽い気持ちで記事が書けるようにしたいと思ってます。僕が関わってると、大体これしか言わないんですけど……(笑)
そうですね。書き手になるのがハードルが高いと感じている人も多いと思うので、「そんなにキツいものじゃないよ」ってことはお伝えしたいですね。
Japanese Restreamでミラー配信されるイベントの紹介記事は、最近は僕が書くんじゃなくて運営の方からテキストを頂いてるんですけど、毎回「書き手になってもらってもいいですよ」って言っても「いやいやいやいや……」って。
え~。書き手になってほしいなあ。なってくださ~い。待ってま~す。
「気軽に記事を書いてください」って伝えたいですね。攻略記事とかも長いものを書く必要は全くなくて、1つの技を取り上げて「こんな技が見つかりました」って段階でもいいので。
そうですね。短くてもいいので、もっと気軽に書いてもらえればと思います。
芸能人がSNSに書いた内容がネットの記事になる時代ですし、気軽な報告でいいんで使ってもらいたいですね。RTA界隈も人が増えてきて、情報を追いかけるのが大変になってきているので、アウトプットの場としてRTAGamersを選んでもらえるとありがたいなと思います。
おわりに
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
1周年の記念記事があまりにも長かったため、2周年の記事はなるべく簡潔にしようと心がけてはいたのですが、今年も結局語り明かしてしまいました。
それだけ面白い記事がたくさんあるサイトだということですね。書き手の皆さん、いつもありがとうございます。
本文でも触れていたとおり、RTAGamersでは書き手を募集しています!
興味のある方は、ぜひRTAGamersのDiscordサーバーへご連絡ください。
パズルボブルRTAをやる人。みんなからはタイトーの回し者と呼ばれておるぞ。
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