スーパーマリオサンシャイン Any% RTAの記録が、ついに1時間14分の壁を越えました。
達成したのはdiddeh氏、タイムは1:13:44です。
15分の壁が破られてから約3年半、走者の努力と技術の発展が積み重なり、この大記録が達成されました。
この記事では、プレイヤーのdiddeh氏と今回の世界記録の凄さを紹介したいと思います。
diddeh氏の凄さとは
圧倒的に早い理論値
diddeh氏はいわゆる「理論値型」と呼ばれる、ハイリスクローリターンな立ち回りを積み重ねてタイムを詰めていくプレイヤーです。
彼は理論値型プレイヤーのなかでも圧倒的にシャイン1枚1枚のタイムを詰めていることが、凄さの1つとして挙げられます。
各走者の区間ベストタイムをまとめているAny% best splitsのランキングでは、2位以下に30秒以上の差をつけて、1位に君臨しています。
これはとても簡単に言うと、30秒のタイムロスをするミスをしたとしても、他のプレイヤーと同等のタイムを出すことができるポテンシャルを持っているということです。
貪欲に最速を狙うストイックさ
理論値もさることながら、通しでのタイムも妥協することなく最速を狙っています。
今回の記録でも、失敗すると14分切りを逃すかもしれないくらいハイリスクな攻めを終盤に行っています。
特にこちらのマーレのいりえストーリー7の偽マリオ瞬殺は、4秒の短縮が見込める技です。
ですが、成功率が低く、失敗すると10秒以上ロスをすることもあります。
大記録を目前にして、高難度な技に挑戦するのは彼くらいでしょう。
ミスをしても早い
今までにない記録となった今回の走りですが、完璧な走りとは言えず、ミスも多いです。
そのミスをしてもなお、世界記録を大きく更新できる実力を持っているというところからも、実力の高さがうかがえます。
この世界記録は更新できるのか?
先述のように、ミスが全くない記録というわけではないので、その部分を詰めていけば十分可能性はあります。
diddeh氏本人も13分前半を狙っており、今回の記録を出した直後に、失敗した部分を練習して再び計測をしていました。
このサイトでインタビューをしたトーボウ氏、ヤマた氏をはじめ、他のプレイヤーも14分切り、世界記録更新を狙えるプレイヤーが多くいます。
実際、運要素の大きいマンタ・テレサというボスの運が良ければ、13分台が出ていたという走りも数多く存在しています。
誰かが壁となっているタイムを越えると、ほかの人も越えていくということが、RTAではよくあるので、第2第3の14分切りも楽しみですね。
おわりに
1人の天才が前線を突っ走って、他のプレイヤーが追いかけるという構図は、見ていて面白いですね。
ゲーム自体のレベルがどんどん上がっていくのが、とても好きです。
今後もスーパーマリオサンシャインのRTAから目が離せません。
※本記事の執筆にあたり大福氏に情報提供いただきました。ありがとうございました。
「名古屋RTA Meeting」主催
最近は、プレイヤーより解説や運営に携わることが多いです。
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