RTAGamersライター座談会~記事作成の裏側全部お見せします~

RTAイベント

RTAGamersライター座談会とは?

2021年12月19日(日)にアドベントカレンダー開催を記念して実施された、普段RTAGamersで記事を書いている人が集まりライターならではのトークを繰り広げる会である。

名古屋RTA Meetingのチャンネルをお借りして配信された。

この記事は、配信内容を一から見なくても内容がだいたいわかる議事録である。アーカイブと合わせてみれば面白さ10倍増しなので、ぜひ最後まで読んでいってほしい。(当日のアーカイブはこちら

 

 

参加者紹介(当日の紹介順:敬称略)

 御茶麒麟:この会の首謀者。普段はDQやFFのRTAをやりながら、気まぐれで記事を書いている。

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 みそにこみ:RTA歴1年半、えいご漬けからはじまり色々とRTAを嗜んでいる。機材の鬼。

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 ぼぶそん:RTA歴2年。最近は解説や運営活動で、RTAをはじめたおかげでRTAができない状態になっているとのこと。

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 らど竜:普段バブルボブルやパズルゲームのRTAをしている。かわいいアイコンはまさかの手書きであった。

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 ping値:RTA歴13年のベテラン。イベントに向けた見どころ紹介記事を書いている。

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 kabiranran:RTA歴10年のテイルズプレイヤー。テイルズについていろいろ書きたいが、放置されているようなので今後の記事に期待。

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 HiST:RTA紹介記事から、オフイベのインタビュー記事まで幅広く執筆。この会を裏から操るRTAGamersの運営でもある。

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 :英語弱者が助かるハウツーや、みんなのイベント参加レポートを記事にまとめている。参加レポートは個人の許可を取ったり、そもそも記事を見つけるのが大変らしい。

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 宇佐美まさむね:マリオ64一筋10年。定期記事なしで内容もりもりの記事を27個も書きあげている猛者。

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 Blue:RTAGamersにあるゼノブレイドの記事6個のうち5個を書いている。ちなみに残りの1個は、インタビューを受ける側であるため実質皆勤賞。

おすすめ記事:チームで走るRTA「ゼノブレイドクロス Any% Online」の魅力や裏話を聞いてみた
(本人が書いた記事限定とは言っていない)


 チェスト:RTA歴4年。ソニックやマリパ、ニンテンドッグスの紹介記事を書いている。

おすすめ記事:よくわかる!マリパ5RTA講座Part1 ~闇への誘い編~


ちなみに皆さんのおすすめ記事には並々ならぬ熱い思いがあるので、ぜひ動画の0:45:00からをご確認いただきたい。

 

 

 

テーマ1:記事を書こうと思う瞬間&どれぐらいで書き上げる?

 

記事の書き方は人それぞれ

書き上げるときは3時間ぐらいで書き上げます

それって書く内容は頭の中で組み立ててから書いてます?
それとも今から書くぞ!って思って3時間ですか?
無意識で書いてます(笑)
とりあえずネタが降ってきたら、Trelloのネタリストに入れるようにはしてます(TrelloとはRTAGamersで使用しているタスク管理ツール)
書きはじめは衝動で書くんですけど、アドベントカレンダーで書いた記事は衝動的に書いて形にできなかったので結構詰まりました
 (詰まった原因については『記事を書くときに悩むこと』へ続く)

私は普段から気になったことをメモに書き留めるようにしているので記事を清書する感覚がないんですよね
殴り書きだったらいつも書いているという回答になるかもしれません
その内容を本当に記事として書きはじめるのはじっくり下調べをした後ですね
私は記事作成にすごい時間かけてます(1週~2週間)
情報になるなというポイントを箇条書きにしたあと、面白くなるような順序に並び替えたり
そこに文章やパワーワードを足したりして記事を構成してます

 

 

記事の方向性も人それぞれ

時間といえば、記事の中にすごい情報量が盛り込まれている方はどれぐらい作成に時間をかけているのか気になります
ゆっくり書くので3~5日ぐらいですかね
記事としては27個書いているのですが、界隈だと認識されている「これすげえな!」って出来事を界隈以外の人にも共有したいな思う瞬間があってその気持ちが熱いうちに書き上げます
見せ方を結構意識してて、私はマリオの記事を書くんですが、ターゲットをRTAは知っているけどマリオのRTAを詳しくは知らない層としてます
(ターゲットの話題は『記事を書くときに悩むこと』へ続く)

そのRTAに詳しくないと事実をならべるだけだと読み進まないかと思ってて、書き出しを引き込まれるような形にしようと思うとどうしても時間がかかる感じです
私はその辺はあまり意識せずに書いてましたね~
自分が書きやすいように書いて、読みたいやつを読んでもらうぐらいの気持ちで書いてます
その辺はさっきのターゲットの話で、スタイルのすみわけですよね
私は出オチ系記事で、初手のインパクトで「何書いてるんだこいつ?」って思わせるのに特化しているかな

私はよく知っている作品がイベントに取り上げられるときが、その作品の紹介記事を書こうと思う瞬間です
このRTAのここがすごい、見どころはココというのを伝えたくて書いてます
ただ、文章書くのが苦手だったり、正しいデータを出したいと思って調べるとすごい時間がかかっちゃって、作成には2週間ぐらいかけてます
私はデータが集まらないと折れそうになっちゃうんですが、それで書き上げるのがすごいですね

四字熟語Flashの記事を書いたときなんかは、四字熟語を使ったうまい言い回しを考えるのに時間使っちゃったりとか(笑)
イベントにむけて記事を書いている関係で、いつも締め切り追い込まれながら記事を書いてます
私なんかは自分を追い込むために、自分の中の締め切り極端に短くしてます(笑)
私もいつもは締め切り考えずに書いているんですが、来週のアドベントカレンダー担当が近づいてきて絶賛やばいです(笑)
記事って書こうと思うとどこまでも書きこみができるので、締め切りわざと決めてどこかで諦めるっていうのも、記事を出すうえでは大事かもしれないですね

書き方の話だと仕事とかは緻密に計画組みますけども、私は熱意とか感情を伝えなくちゃと思ってるので勝手にそっちによっちゃいますね
それわかります(笑)
熱意というか、文章からあふれでる『これをみんなに聞いてほしいんだ』という、趣味全開な感じがRTAGamersにあってるんじゃないかって感じてます(笑)

 

 

テーマ2:記事を書くときに悩むこと

 

議題:RTAGamersで書いていいテーマなのか悩む

結論:だいたい大丈夫!

(心配なら事前相談可、勢いでいっても投稿前にはテキストチェックしてくれるぞ)


悩みってところではこの内容ってRTAGamersで書いていいのかなって悩むときはありますね
個人ブログで書くような内容じゃないかなって
全然気にしなくて大丈夫ですよ(運営のHiST)
悩んだら運営に相談してください!!!(コメントにいた運営の
Shino.(紫乃))

個人ブログよりはPV数自体は稼げるわけですから、技術の共有という意味で全然いいと思いますけどね
あんまり売名と取られたくないっていう思いもあって(笑)
サイト立ち上げの経緯が個人ブログに散らばっている情報が1か所に集まったらいいなという思いがあったので
その辺は気にしなくても大丈夫ですよ!(運営のHiST)
なんなら私みたいに個人ブログの記事をまとめたみたいな記事もありますし(笑)
最後には運営でテキストチェックもしてくれるので、内容に問題あったら自分だけの責任にならないと思えば大丈夫ですよ(笑)
本当にやばいところは運営で止めるので大丈夫です
そういう意味では最初に出たように、とりあえずネタリストへ書きたいネタを入れておくのはいいですよね

 

 

議題:情報の裏どりをどこまでするかを悩む

結論:裏どりもどこかで諦める勇気をもつ

情報をどこから、どこまで集めるか悩みますよね
ちなみに最近書いたポケモンBDSPバグ有RTAの歴史記事は、情報の裏どりソースがほとんどツイッターになりました(笑)
今は速報でどこがソースかたどるの難しいですよね
昔は2ちゃんねるのスレッドで速報を見つけたりしてましたけど
今回のアドベントカレンダーでは衝動で記事を書きだしたら、意外と裏どりで情報が集まらなくて困りました
この物量でいいのか、でも締め切りがあるのでなんとかしないとみたいな(笑)
やっぱり『もうこの先はない』って諦めはどこかで必要ですよね~

 

議題:どの層に向けて記事を書くか悩む

結論:記事による(下の議論もぜひ参考に)

どこまで記事を深く書くかは悩みます
書こうと思えばルートが開拓された歴史とか、仕様の話まで書けはしますけども
私は記事を読む人は、「RTAはわかるけれども、その作品のRTAは知ってるとか1回見たことあるっていうレベル」の人という前提で書いているですが、みなさんはどうですか?
何も考えてません!
私が書いたRefunctの日本一を決める大会の記事ではゲームの仕様みたいな話は一切せずに、ゲームがわからなくても読めるようになっています
この大会はこんだけすごい人が集まっている!だから見てくれ!という感じでRTAを知らない人ほど書き立てられるようにしたいなと
画像も見せ方を考えて作ってて、RTAGamesの記事をイベントの一環として組み込むような使い方を意識しました
私はターゲット層を意識してというよりは、自分がやっているRTAを紹介してみんなこれやってっていう感じです
このゲームもRTAやってるんだなって周知して、気軽にRTAできるきっかけづくりになれば
記事としては掘り下げた記事もいいですけど、ふわっとした軽い紹介記事もラインナップとしてあるといいですよね(笑)
そういわれるとターゲットは新規で記事を書きたい人で、書くなら「こんなもんでいいんだ」って思わせるっていうのもあるかもしれないです

 

議題:文章をどう書こうか悩む

結論:ほかの人の構成を丸パクりしてもいい、とりあえず書いてみる
絶賛今もどう文章をどう書けばいいか悩んでいます
Gamersの記事でいいなと思ったものをまねてみるのもいいですよ
実際に書いてみることで自分の引き出しも増えますし
『守破離』ともいいますし、一度どれかを参考にして書いてみる、慣れたら新しいことを取り入れてみる、最後に自分なりの書き方を確立するという流れはいいかもしれないですね
なんとRTAGamersのテキストチェック担当者が構成の作り方を解説した記事があるんですよ~(隙あらば宣伝
(一同)なんだって~
私が究極的な目標にしているところで、論理的思考の放棄っていう記事もあるので興味ある方はぜひ見てみてください

記事ではないんですけども、RTA解説の台本を作るときにまず何も書かずにしゃべってみて、出た言葉をメモするようにしています
1度まずやってみて、よかったと思ったところをつなぎあわせるようなイメージです
漫画家なんかは10本まず書いてみたほうがいいなんて話もありますし、記事も1回完成させて、ブラッシュアップしていくのも大事なんじゃないかと思います
その辺はRTAにも通ずるものがありますね(笑)

 

テーマ3:だれかに書いてほしい記事、RTAGamersでやりたいこと

座談会の中で新たな記事(?)企画が生まれた。

アイデアは使用自由なので明日からこのアイデアを使った記事投稿お待ちしています。

今月の重箱の隅

コンセプト

RTA調査の経過報告や、発見されたしょうもない仕様など重箱の隅をつつくような内容をまとめた記事

調査した結果できなかったでもいい。なんならTwitterの貼り付けでもいい。

とりあえず情報が流れて消える前にまとめて記録に残すんだ!

こんな記事でもだしてもいいのがRTAGamersだ!

重箱の隅を出すことで、さらにそこをつつく重箱の隅ループが期待される。

 

RTAが面白そうなゲームを紹介

コンセプト

日々増え続けるインディーゲームには、面白いゲームがたくさんある。

もちろんRTAが面白そうなゲームもあるし、なんならチャートだけ作って走れていないゲームもある。

やったRTAを紹介するだけでなく、このゲームのここがRTAとして面白そう!という「ゲームをRTAプレイヤーの目線で紹介する」記事が書きたい。

タイムをひたすら詰めるのもRTAだし、タイマーをつけてゲームを楽しむのもまたRTAなのだ。

 

How to make 対談

コンセプト

対談記事がもっと読みたい。

もっとみんなやってくれ。

対談案:
・音ゲーとリングフィットみたいに異種でもなんか共通点がありそうなプレイヤーを集めた比較対談
・企画主催者対談
・機材マニアによるどうやったら配信音質がよくなるか対談
・もはや知らないふたりを合わせて対談

ちなみに対談(インタビュー)記事はそのRTAを詳しく知らない人が書いた方が、質問の切り口も面白くなると座談会で話題であったことから、セッティングだけして記事を他の人に書いてもらうのも手である。

Blueさんおすすめのゼノブレイドクロス対談記事は裏話として、記事はセルフで書こうと思って準備をしていたところにShino.(紫乃)さんがインタビュー記事を書いてくれるという話を見て依頼した経緯があるらしい。(なおShino.(紫乃)さんへの対談記事執筆の依頼予約は、本記事公開時点で2022年2月以降となる)

RTAGamersは記事は書けないけども書いてほしいネタがある、ネタを提供してもらえるなら書いてみたいという人も絶賛募集中である。(募集はこちらから)

 

ファイナルファンタジー7の歴史

コンセプト

FF7は毎年のように新しいスキップ技が発見されているので、その歴史が知りたい

昔のスキップしか知らない人、逆に今しか知らない人もいるかもしれない。

 

 

RTAの技名を探求する

コンセプト

RefunctではHdnoftr(How Did No One Find This Really)やFPJ(Forbidden Pipe Jump )

ドンキーでは大化の改新や野球用語

マリオ64ではなぜかポケモン

 

RTAはネーミングセンスが秀逸な技が多い。

RTAで面白い名前がついた技を紹介し、その命名者や技の名前の由来を探求する記事

 

RTAプレイヤーの使っているマイクを集計してみた

コンセプト

機材に詳しく、2種類のマイクを使い分けていたみそにこみさんが、RTAプレイヤーの使っているマイクを集計してレビューする記事

派生記事として、RTAのための配信環境を紹介する『海外で売っているレトロゲーム用機材紹介』、『ピントをうまくあわせる手元カメラのうつしかた』、『直撮りプロのカメラセッティング』、『配信におけるフィルターの使い方』、『ゲームをリセットしやすい物理機材配置』が期待される。

 

環境記事はだれかが書いているから俺は書かなくていいは間違い!

あなたが書けば誰かは喜び、目につくところが増えれば増えるほど助かる人が増えるのだ!

ひとりで大変なら共著でも全然問題ないぞ!

 

ライターが走者になるイベント

コンセプト

もはや記事ではなくイベント。

ライターが走者になり、事前に走る作品の紹介記事を必ず書く。

リスナーにはその記事を片手にイベントを見てもらうことで当日の面白さアップ!

RTA習得のための記事を書くパターンでも面白い。

ライターと走者の融合!

 

 

最後に

今回の座談会は急な開催にも関わらず、こんな大勢に集まってもらえたことには感謝しかない。皆さま本当にありがとうございました。

いろんな人の考えやアイデアに触れることができ、ライターとしても大変刺激になった回であった。

これを見てライターに興味をもったあなたは、ぜひDiscordサーバーに参加して気軽に記事を投稿してみてほしい。

最後に、座談会でぼぶそんさんから飛び出した名言を送ろう。

コネを使おう!記事を投げよう!アイデアを書こう!今を残そう!

 

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