番号・地名・角度。GeoGuessr世界マップ25kRTAことはじめ

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【25kってどんなRTAなの?】

25kRTAは、満点を5箇所とって1ゲームを終わらせることで完走できます。1箇所5000点満点、5箇所で25,000点なので25kです。

では、その様子の一部を見てみましょう。

特定の仕方は国や場所によって大きく違いますが、例として、この場所をゲーム上で当てる手順を紹介しましょう。楽しさもあわせてお伝えします。

Googleストリートビューより

 

何やら人が集まっていますね。何をしているのかはわかりませんし、GeoGuessrのヒントにはおそらくなりません。

やや乾燥して木が低いこと、右側通行に見える車の配置、センターラインが黄色、Googleストリートビューを撮影している車(※2)が青白いことからメキシコかアルゼンチンだという推測を立てます。このスタートの時点でも知識があると、びびっと来て楽しめます。また、私は初めての場所でどんな場所かわくわくしながら見ています。

※2 Google車と呼ばれます。RTA in Japan Summer2023でみられた「ケニアのシュノーケル」「シュノーケルのないケニアのGoogle車」もそれにあたります。実際にその場所に行った時は見られない、Googleストリートビューならではのメタヒントと呼ばれるもののひとつです。

 

少し移動して交差点の看板を見てみましょう。

 

Googleストリートビューより

 

これはメキシコの看板と道路番号ですね。また、奥に見えるのはRTA in Japan Summer2023でも取り上げられた、メキシコ特有の八角形の電柱らしきものです。近づくとメキシコの電柱であることがよりはっきりします。

この時点で15番道路と37番道路であることがわかります。メキシコの道路番号は、探すのはやや大変なものの絞り込みに大きく貢献できる、見つけると嬉しいアイテムです。内心すごく喜んでいます。

2つの道路番号が交差するような交差点は、ふつうせいぜい2-3箇所しかないのでほとんど特定できる、とここで確信できます。

これだけから探すことも可能ですが、地名が小さそうでやや大変かもしれないので、もう少しヒントを探してみましょう。

Googleストリートビューより

 

この場所は民家など人工物のやや少ない草原ではありますが、青々とした草と遠くの山々が美しい場所ですね。

看板に書かれたこちらも道路番号。T字路の3方向とも、15もしくは37番道路であるとわかります。

Guadalajaraは知っている人は知っている、メキシコ第二の都市です。したがって、そのあたりを中心に周辺を探すことになります。地名にとても詳しい方ならMoreliaを知っている方もいるかもしれません。知らなくても、Guadalajara周辺を探せば割とすぐ発見できます。

 

つづいて、道路探しになります。道路や地名を探す行為のことを、GeoGuessr界隈ではスキャンと呼びます。ここの楽しさとしては、『ミッケ』『ウォーリーを探せ』やサイゼリヤの間違い探しに近いところがあると思います。

ただ地名と道路番号を探す前に、もう一つの工夫。

 


GoogleストリートビューとGoogleマップより

 

カメラを真下に向けて、コンパスを真北に向けることで、北が上の地図とストリートビューの画像の道路の(北に対する)角度がばっちり一致します。ここの精度はさすがのGoogle Street Viewで、ほとんど見た目ではズレてないことが多いです。これにより、角度が合わない道路を候補から外しながら探すことができます。

また、山の向きや気候、道路番号の規則からも勘を働かせながら探しますので、宝探しに近い楽しさもあると思います。見つけたら「やっぱり」ということで、パズルがぴったりとはまった感覚を味わえます。あとは、T字路の付け根がスタート地点なことを思い出し、満点が確定します。

 

超がつくほどの熟練者なら、風景からミチョアカン州かその周辺だとわかる方もいると思われます。その場合、看板1つ目の15番37番が見つかった段階で即スキャンして見つけられると思われます。熟練者ならそれが最適解でしょう。

私はそこまでではないので、Guadalajara周辺であると2つ目の看板でアタリをつけてから探しました。おそらくそちらが2023年12月現在の自分にとっての最適解です。

このように、人によってRTAのための最適戦略も変わるところもまた面白いです。

 


これはついでに訪れた、 Guadalajaraの立派な石塔。Googleストリートビューより

 

場所を探すための戦略を、地図や風景とにらめっこしながらその場で構築する。

ここに対戦モードとの対比があります。ワールドカップにもみられるガチ勢同士の対戦だと、一箇所を眺める時間が20秒で、ざっくり国の真ん中に押すということも珍しくありません。

 

(この方々はそういう動きしてなかったりしますけどね)

 

それはそれで早押し、高速思考ゲームとして楽しいのですが、25kRTAでは一箇所にじっくりとどまって探索し、考え、そして解く快感を味わうことができます。それが25k満点RTAの魅力です。

さまざまな解き方があるとはいえ、今回紹介したのは特に典型的な解き方でした。道路番号を探し、地名を探し、道路の角度も使って特定しました。

25kRTAの標準テクニックが、タイトルについている(道路)番号・地名・角度になります。

これは道路番号が多すぎる場所。Googleストリートビューより

 

これは頭に入ってこない地名としてお馴染みのイギリス・ウェールズのランヴァイル・プルグウィンギル。A5は道路番号。Googleストリートビューより

 

どうでしょうか。満点を取るのははすぐには真似できなくとも、じっくり探す手順と楽しさをお伝えできていれば幸いです。

最後のページでは、カテゴリーとまとめを紹介いたします。

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