番号・地名・角度。GeoGuessr世界マップ25kRTAことはじめ

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あなたは5回世界のどこかに飛ばされるので、あなたがどこにいるのか、道路レベルで把握してください。

このように。

使えるものは、移動と、検索機能のないGoogleマップだけ。

そんな競技が、GeoGuessrの25kRTAです。

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【はじめに】

この記事は RTAGamers Advent Calendar 2023 の13日目の記事です。

みなさまはじめまして。こんばんは。にんきつね (nin_fox3)と申します。ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのRTAを嗜んでいたりもしましたが、最近はGeoGuessr(ジオゲッサー) というゲームを1年半以上毎日やっています。

 

最近、GeoGuessr25k同好会の中でもピカイチの友人と協力して、RTA BootCampに出場いたしました。もちろん、冒頭の競技に挑戦しました。

冒頭の競技について、無理だと思った方も多いと思います。確かに、1日ちょっとやっただけでは完走できません。

しかし、完走するためにスキルをつけていく過程自体がとても楽しく、かつその体験が他にあまりないタイプのゲームなので、そんなゲーム、そんなRTAの紹介にしばしお付き合いください。

 

【そもそもGeoGuessrとは?】

GeoGuessr とは、Googleストリートビューを利用したブラウザゲームです。プレイヤーはストリートビュー上のランダムな場所に飛ばされるので、そこの地名や気候、植物などのあらゆる情報を使って場所を当てることを目的とします。

スタート画面の例。『GeoGuessr』より

2023年現在、日本も含め世界中で大ヒットしておりまして、2023年10月には世界大会であるワールドカップも開かれました。

日本語ミラー配信の、日本代表しいな選手🐳の試合部分から

 

また、日本の地上波の番組でも紹介されています。

このように、最近世界中で知名度がうなぎ上りなゲームです。

一人モード、協力モード、対戦モードが搭載されていますが、RTAとして競技を作りやすいのは一人モードや協力モードです。

世界大会などで盛り上がっているのは対戦モードですが、今回は筆者が主に嗜んでいる、一人モードや協力モードを使ったRTAを紹介します。

【一人モードや協力モードでは何をするのか?】

このゲームは、正解の場所と予想した場所が近ければ近いほど高い点数がつきます。そして、満点は5000点です。

白いアイコンが予想した場所、旗のマークが正解の場所。『GeoGuessr』より

旗の下に予想した場所が隠れて見えないぐらい寄せられた例。『GeoGuessr』より

協力モードでも基本的には同じです。絞り込みに範囲選択を使えたりするという違いはありますが、詳細は今回割愛します。

出題範囲によって満点(1箇所5000点)の基準は少し違いますが、日本国内限定だと25メートル程度、世界全体だとおよそ150メートル前後であると考えられています。

25kRTAとは、この満点を5回行うことで1ゲームセットを終えるまでのタイムを競うものになります。

【ゲームとしては何が楽しいの?】

無理ゲーに見えてきたかもしれないので、25kRTAとしての解き方の前に、ゲームそのものの楽しさを3点お話しましょう。

前提として、満点を取るのが必須のゲームではありません。一人モードの場合、飽きたら適当にGuessして、点数は気にせず次に行くだけでも十分楽しめます。十分に慣れてから満点RTAに挑戦しましょう。

 

乱数任せの旅行、いろんな場所との偶然の出会い

ご存知の通り、多くのゲームのRTAではルートがかなり固定されます。最速を目指すなら、最適なルートが一つに決まるのは自然なことですね。

しかしこのゲームは出題地点がほとんどランダムであり、同じ場所が出ることはあまりありません。1ゲーム5箇所とも知っている場所が出ることは、RTAで主流となる条件ではほとんどありません。

そこで出会える一期一会の場所、偶然の出会いが嬉しいゲームです。乱数任せの旅行と言えます。

Googleストリートビューより。この記事の執筆中に適当にGeoGuessrを始めたところ、ギリシャのペロポネソス半島にあるNemeaというやや小さい村に連れていかれ、このような美しい岩石の崖がスタート地点から見えました。GeoGuessrをしていない限りはほとんど出会えなかったでしょう。なお、このゲームに慣れている場合、白い二重センターラインや木の電柱、リサイクルボックスの形、やや乾燥した気候やぶどう畑のような畑がギリシャを思わせます。

 

現地の香りや音、生活までは味わえないものの、移動費や滞在費どころかハイスペックPCも必要なく、気軽にふらっとどこかに連れて行ってもらえる。治安や交通、時間や言語の問題で実際にはそうそう行けない場所に、数秒で訪れられる。気が済んだらまたどこかへ移動できる。それがこのゲームの大きな魅力です。

 

興味を持てる、ちょっと現実の生活が豊かになる

このゲームを続けると、自然と世界の地名や文化、風景に詳しくなれます。点数を上げるために勉強するのも良いですし、逆に知識を取り入れるきっかけに使うこともできるでしょう。筆者はこのゲームを始めてからキリル文字кириллицаを普通の英数字(ラテン文字)に変換できるようになりました。

そして、このゲームの大きな特徴は、ほとんどの要素が現実の世界のどこかに存在することです。聖地巡礼という、アニメ、映画、ゲームなどで舞台・モデルになった街に訪れるという観光の形がありますが、このゲームを続けると、世界マッププレイヤーなら世界中が聖地になります。

なんなら、お出かけだけでなく、ニュースで「セルビアのベオグラード市で256人の同姓同名Milica Jovanovic氏が集まった」と聞いたとき、セルビアの首都・ベオグラードの風景などに思いを馳せられるのです。

Googleストリートビューより。ベオグラードの荘厳な大聖堂が美しいですし、奥に見えるのはベオグラード市特有の黄色いバスですね。

 

ある程度知識がついてくると、仕事でもなんでも、それまで退屈だった移動中のちょっとした電柱や標識で嬉しくなります。また、GeoGuessr愛好家のなかで、旅行先や出張先でその地域の看板を直に見られて感動する人が続出しています。このように、実生活に役立つとまではいかないものの、ちょっとした地理の知識、地名の知識をもとに、実生活における単純な移動が楽しくなり、リアルの生活がちょっと豊かになるゲームです。素敵なことではありませんか?

 

筆者が旅行したときの写真。上で道路番号を撮影していることに注目。また、台湾において道路のサイドラインが青色なのは基本的にこの諸島に多いとあとで知った。

 

なお、ガチ勢になるためには集中した勉強が必須ですが、カジュアルに楽しむ分には出てきた場所について「へえ〜」と思ってちょっとだけ覚える、という形で十分楽しめます。アクションゲームやRPGでもアイテムの効果や操作について、座学のような勉強をしなくても基本は覚えられるでしょう。それと同じです。

このとき、友人と協力してプレイしたほうが楽しめて、かつ覚えやすい方もいるかと思います。そんなあなたはぜひ私の運営する25kDiscordサーバーや、GeoGuessr関連Discordサーバーにお入りください。X(Twitter)にご連絡をいただければ紹介します。

パズルとしてのGeoGuessr

RTA in Japan Summer 2023のGeoGuessrをご覧になった方をはじめ、GeoGuessrは「ここはどこでしょう」という知識だけが問われるゲームであると感じている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、必要なのは単純な知識の要素だけではありません。やりこんだとしても、この場所を完全に知っているから一発で道路を当てられる、ということは多くありません(※1)。したがって、絞り込みをする必要があります。証拠を集めて国->県や州->街や集落->道路 の順番でロジカルに解くことになります。

※1 超ガチ勢の上達法のひとつに道路を覚えるというのはあります。最上位勢はボツワナ、キルギス、ロシアなどの道路を一つ一つ覚えて勝負しています。最初から覚える必要はまったくありません。

 

2023年夏のRTA in Japanで披露された国当て30連続RTAでも、わずか数秒で証拠を集めているだけで、ロジックを立てて解くことも多いです。このロジックの要素により、クイズゲームとパズルゲームが融合したような楽しさがあります。

解き方のパターンはあるとはいえ、場所が違えば解き方は大きく違います。人によっても解き方は大きく違います。RTAはアドリブで、その場所を理解して解く力を使う競技となります。

 

ということで、ゲームとしての3つの魅力をお伝えしました。

では次のページから、実際に解く手順とその楽しさを見ていきます。

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