【スーパードンキーコング】待望のSwitch Online版!RTA技『飛鳥文化アタック』は可能?

2Dアクションゲーム

任天堂の有料サービス『Nintendo Switch Online』の加入者が利用できる『ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン Nintendo Switch Online』にて、7月15日(水)に3つのゲームタイトルが追加されました。

その中には、1994年に発売された名作アクションゲーム『スーパードンキーコング』が含まれており、この作品の追加を心待ちにしてきたレトロゲームファンの喜びの声が数多く上がっています。

ファミリーコンピュータ & スーパーファミコン Nintendo Switch Online 追加タイトル [2020年7月]

さて、本サイトではこれまでに同作品のRTAについて、以下のような話題を取り扱ってきました。

【スーパードンキーコング】ボスを逆順に倒す『RBO』の歴史と革新

【スーパードンキーコング】「RTA8分切り」の壁を壊した『ステージ離脱バグ』

【世界記録紹介】スーパードンキーコング 101%

そこで気になるのが、『Switch Onlineバージョン(以下、Switch版)は、本作のRTAにおいて有用なのか?という点です。

結論から述べると「タイムという観点では答えはノー」です。

本記事では、はじめにSwitch版の特徴やSFC版との差異について説明を行い、簡単に真似できるRTA技や初心者向けレース企画についても紹介します。

Switch版で出来ること・出来ないこと

本作では、10年以上のRTAの歴史の中で様々なテクニックが発見されてきました。最も有名なのはコング達が回転しながら空中を一直線に飛ぶ大技『飛鳥文化アタック』でしょう。Switch版では、この『飛鳥文化アタック』やその発展形『大化の改新』などを含め、現在知られているほとんどのバグ技を実行することができます

(上の動画で紹介されている大技の原理や名前の由来については、次回の記事で詳しく触れる予定です。)

一方、Switch版では不可能な技の代表例が、5-5『マインカートコースター』等で空中を飛び続けるバグ技です。以下の動画のような挙動は初期版限定であり、後期版に対応するSwitch版では修正されてしまっているためです。

この他にも『ファンファーレカット』や『マップワープ』といった、北米版の一部のバージョン専用の技を、Switch版では実行することができません。そしてこの2つの技こそが、実はRTAにおいてタイムを大きく左右する存在なのです。

Switch版はRTAで実用的?

先に述べたように、Switch版では『ファンファーレカット』『マップワープ』の2つを実行できないために、RTAではタイムの面で北米版実機に対して大きく劣ってしまいます。

ファンファーレカット』とは、ステージクリア後に流れるファンファーレを途中で停止させて演出タイムを短縮する小技です。非常に地味ですが、1ステージあたり約2秒の差を生み出すため、この技を使えないバージョンではトップクラスのタイムを目指せないと言っても過言ではありません。

マップワープ』とは、レベル1『コンゴジャングル』のワールドマップから3-5『うらぎりマンキーコングのもり』の終盤などへワープするバグ技です。言い換えると、3-5の前半部分を丸々スキップできる技なので、この技の有無もタイムに大きく影響します。

とはいえ、Switch版に何のメリットも無いわけではありません。上に挙げた技こそ使えないものの、読み込みが早く、暗転時間を短縮できる点では実機版よりも若干優れています。また、『Switch Online』に加入してさえいればすぐにプレイできる点や、時間を少し巻き戻した場面から再開できる「巻き戻し」機能の存在によって練習を効率化できる点も見逃せません。

ちなみに、『speedrun.com』上では実機とバーチャルコンソール(VC)でリーダーボードが分離されており、Switch版は後者に含まれます。また、『RBO(Reverse Boss Order)と呼ばれる、ボスの逆走を目指すカテゴリでは、攻略ルートの都合でマップワープが必須となるため、残念ながらSwitch版ではそもそもRBOを走ることができません。

サルでも真似できるお手軽RTA技紹介

ここからは、Switch版で本作を初プレイする方や、SFC版以来久々に本作に触れる方向けに、誰でも真似できる易しいRTA技を2つピックアップして紹介します。

鋼鉄タンクを抱いて斜面で加速する『慣性ジャンプ』

まずは以下の動画をご覧ください。4-1『ふぶきの谷』前半のタル大砲地帯で、鋼鉄タンクを抱えたまま斜面でダッシュしながらジャンプすることによって『慣性ジャンプ』と呼ばれる大ジャンプが発生します。

動画通りの動きを決めるのは難しいですが、予めノーティ4体をローリングで倒すなどしてから長い斜面でこの技に挑戦すれば、普通のジャンプと比べて前方に大きく距離が伸びることを容易に実感できるはずです。

コングを天まで限りなく昇らせる『スーパージャンプ』

続いては、コングを画面外までどこまでも高くジャンプさせることでステージのギミックを丸々無視してしまう技『スーパージャンプ』を紹介します。以下の動画では、6-2『あばれスピナーのがけ』開幕地点のノーティにダッシュでぶつかり、ディディーでダメージを受けています。その後、逃げていくディディーが崖に引っ掛かり、天にフワーッと昇るような挙動を見せればバグ技の仕込みは完了です。

その後はドンキーでDKバレルを割り、ダメージを受けないよう丁寧にアニマルコンテナ左上の足場まで移動します。そして先頭をディディーに入れ替えている間にジャンプ入力(Bボタン入力)を開始し、そのまま足場から落ちてアニマルコンテナを踏むと、Bボタンを押している間ずっとディディーが画面外で急上昇を続けます。ここで重要なのは、一旦Bボタンを押し始めたら決してBボタンから指を離さないことです。また、右ボタンとYボタンを押したまま一連の動作を決めることができた場合は、中間バレル手前にある4本バナナ付近でBボタンのみ離すことで、上手い具合にゴール付近で着地することができます。

Switch版の短期習得レース企画が開催されます

本記事で紹介した『スーパードンキーコング』Switch版のRTAを、1週間という限られた時間で習得してレースを行うイベント『RacingChallange with SwitchOnline』が、以下の通り開催されます。

日時:2020年7月23日(木)21:00~24:00

カテゴリ:All Stages(Switch版限定)

走者:ラマころもクマノミロロット

解説:とんこつ(筆者)、

配信場所:twitch.tv/rtaracing

本イベントでは、この他にも同日配信開始タイトル『ガンデック』のAny%で同様のレースが行われる予定です。「ドンキーRTAに興味があったけれどもプレイ環境が無かった」「Switch版に触れてみてプレイを極めたくなった」という方は、この機会に是非、スーパードンキーコングのRTAに挑戦してみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました