皆さんこんにちは!鈍ザンキです!
今回は「街へいこうよどうぶつの森」のRTAカテゴリーの中でも闇の中の闇といわれているGolden Axeカテゴリーについて、何がどうヤバいのかを皆さんにわかりやすく解説したいと思います。
この記事はアドベンドカレンダー企画の16日目の記事です。
世界記録は28分台。ただし完走に8時間かかった走者も。
まず、「街へいこうよどうぶつの森」のGolden Axeカテゴリーとはどのようなカテゴリーなのかを軽くご説明いたします。
「街へいこうよどうぶつの森」では村につみたてを行うことで噴水を作ることができます。
その噴水に斧を投げ込むとめがみさまが出てきて「あなたが落としたのは…」とイソップ物語のストーリーのように問われます。それに答えるときんのおのがもらえるのですが、イソップ物語と大きく違うところは正直に答えてももらえないところです(理由は後述)。
新しく村を作成してせっせとお金をためて噴水を作り、きんのおのを貰ったところでタイマーストップ。それがGolden Axeカテゴリーです。いたって難しいことはしていません。
ではなぜここまで闇といわれるのでしょうか?
それは1.56%を引かないと絶対に完走できないからです。リカバリールートも一切存在しません。
5つの運ゲーを乗り越えた先に完走が待っている
「街へいこうよどうぶつの森」で一番有名なカテゴリーはFirst Debt。いわゆる借金返済と呼ばれているカテゴリーです。
このカテゴリーは程よい運要素が絡み並走が盛り上がる事でも有名で、トーナメント大会やリレー式のイベントでも多く採用されており、目にする機会も多いと思います。
RTA in Japan 2019で行われた第2回大会の様子
「街へいこうよどうぶつの森」では必ずアルバイトを行う必要があるため、どのカテゴリーでも最初の方は基本的にFirst Debtカテゴリーとやることは変わりません。
それではきんのおのの前に立ちはだかる運ゲークインテットのメンバーをご紹介しましょう。
運ゲー① マップ
タイマースタートから約50秒後に最初の運ゲーが待ち構えます。
村の形状はランダムで決定するのですがマップ配置でこの後のタイムが大きく変わっていきます。
カテゴリーによって重視する点は違うのですがGolden Axeカテゴリーにおいて重要なのは自分のお家(濃い青色のアイコン)、やくば(手紙アイコン)、お店(葉っぱアイコン)が近いこと。
なぜならお家とやくばを移動する回数が多いからです。場合によってはお店へも複数回移動することになります。
妥協するのであればお店は多少遠くてもよいでしょう。記録更新ではなく完走を目指すのであれば関所(アーチ状のアイコン)とお家が近いことも重要視したほうが良いと思います。
お店と6軒ある住民の家(水色のアイコン)との距離も近ければ近い方がよいでしょう。
ですが、ここまでこだわろうとすると全く走り始めることができないのでお店の近くに家が3軒ほどあるくらいで妥協するのも手ですし、それでも世界記録は狙えます(後の運ゲーに打ち勝てば)。
とまぁ理想のマップを追い求めることはいいことですが、どこかで妥協しないと2時間ずっとマップでリセットを繰り返すなんてことも珍しくありません。
いいマップを引けたとしてもこのあとにまだ4つも運ゲーが残っています。そして当たり前のように記録をつぶされます。
自分の中で納得できるマップが引けたらようやくスタートです。
運ゲー② アルバイト
村に到着したらたぬきちからアルバイトをしようと提案され、拒否することもできずアルバイトをすることになります。
6名いる住人のうち、ランダムで選ばれた3名に配達などを行うアルバイトなのですがこのランダムで選ばれる3名が2つ目の運ゲー要素です。
- 6名のうち3名は家の外、3名は家の中に居る
- 家の中は出入りのロードがある関係で遅い
- アルバイトはお店からスタート
つまりお店から近くて家の外に住民がいるパターンが一番うれしい!
逆にお店から遠くて家の中にいるパターンを引くともう最悪。リセットも視野に入ります。
多少遠くても外のメリットが大きいので、できれば3名とも家の外パターンを引きたい。
無事にアルバイトをこなせば次のステップへ。
世界記録を目指すのであればこの時点で12分前半くらいのタイムは欲しいところ。
運ゲー③ お金稼ぎ
First Debtカテゴリーの花形でもあるたまごガチャですが、Golden Axeカテゴリーでは必要なあたりけんの枚数が違います。
後に行うタイムトラベル前に45000ベルを稼ぐ必要があり、あたりけんで交換できるアイテムは8888or9000ベルで売却できます。そのため必要な枚数は5枚。
First Debtカテゴリーだと18400ベル必要なので2枚でよかったのですが2.5倍集める必要があります。
あたりけんの封入率は12/30。約40%の確率を5回連続で引くことができれば100点満点。しかし現実はそう甘くはありません。
お金稼ぎはたまごガチャ以外でも可能で、現世界記録でも使用されているクリスマスルートがあります。
稼ぐ金額は同じですが、クリスマスではジングルから貰える家具を売却し1個あたり12240ベル稼ぐことができるので4回貰うことで達成できます。が、こちらもそう簡単にはいきません。
ジングルはロードを挟み、主人公の見た目を変更することで再度プレゼントをもらうことができるのですがロードを挟むと村のどこかにランダムでスポーンします。
スポーン位置を固定する技もあるのですが確定ではないため、3回連続でどこかにスポーンされると探すのに時間がかかり、遅くなります。
First Debtカテゴリーでもタイム上位はほぼ全員クリスマスルートを使用しており、理論値でいえばたまごガチャを行うよりクリスマスの方が早いとされています。
運ゲー④ 斧の購入
45000ベルを稼いだらすべて銀行に預けてタイムトラベルを行い、利息を強制的に付けていきます。
噴水に必要なのは20万ベル+40万ベル。まず20万ベルで橋を作ってそのあとに40万ベルで噴水を建てます。
ここに運要素はありませんが自宅とやくばを数回移動するのでマップで引いた配置が重要になります。
タイムトラベル中にもうひとつ必要なことが投げるための斧を購入すること。
斧はコンビニに改築したお店で売っており、理想で言えば1回目に訪れたときに売っていてほしい。
売っていなければ次の日もお店に行ってチェックする必要があります。もちろんその分だけ完全にロス。
買うためには400ベル必要なのでお金の用意も忘れずに。
現最速チャートだと斧を投げ始めるまでに購入できるタイミングは全部で4回ありますが、1回も売っていないということも普通にあります。
実際の確率は不明ですが1日あたり30%~40%程度の確率で斧が売られるのではないかといわれています。
運ゲー⑤ めがみさま
ここまでの運ゲーを乗り越えてきた皆さん、おめでとうございます。
ここからが本当の運ゲーの始まりだ。
噴水に斧を投げたときのめがみさまのセリフパターンは全部で3パターンあるのですが初回は必ず同じパターンになります。そしてこのパターンが一番金斧を入手しやすい。
入手できなかったらリセットを行ってリセットさんのありがたい話を聞いてまた投げればずっと初回のパターンを引くことができます。
ただしリセットして再度投げられるようになるまで1分程度かかります。
最初の方に1.56%という話をしましたがこれは1/64を引く確率です。
めがみさまと会話を行うと3回のルート分岐があります。きんのおのが入手できるルートはそれぞれ
- 1回目:1/2
- 2回目:1/4
- 3回目:1/8
となっており、トータルで1/64という計算になります。
みごと1.56%を引くことができれば無事GGです。
タイマースタートから2時間程度で64回ほど投げることができるといわれており、64回投げて入手できる確率は63.5%程度となります。
高いでしょうか?低いでしょうか?
全部運ゲーのように見えるけど…
Golden Axeカテゴリーが運要素盛りだくさんなのは間違いないですが、運ゲーしかないかといわれたらそんなことはありません。
主人公の操作精度や、メニュー画面の選択スピード、マップを見て瞬時に最速ルートを構築する柔軟さなどなど基礎動作が必要な場面も多々あります。でも結局最後の1.56%が全部持っていくのです。
2023年12月現在、30分切りは世界で1人しかいません。筆者も30分切れるように週1程度で記録狙いを行っておりますが世界記録ペースは何度もあるものの、1.56%を1発で引く壁は相当高いです。
おわりに
実はきんのおののほかに金ツールをすべて集めるというカテゴリーが「街へいこうよどうぶつの森」には存在しています。「街へいこうよどうぶつの森」のRTAをフルコースで楽しめますが世界記録でも約7時間という最長カテゴリーであることはお伝えするまでもないかもしれません。
Golden Axeカテゴリー自体はそこまで難しいことをしているわけではないのでWiiと「街へいこうよどうぶつの森」がある方は来年の運試し!という形でやってみてはいかがでしょうか?
※画像は全て画像は「街へいこうよどうぶつの森」より引用。
好きな寿司ネタは穴子。
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