広く深い世海を巡る「深世海　Into the Depths」RTAの見どころ紹介

皆様は、「深世海　Into the Depths」（以下、「深世海」）というゲームをご存じですか？

地表が氷で覆われ崩壊が続く世界で、海中でたった一人で生活する主人公が海の底を目指して冒険するこの作品は、アクションゲームとしての面白さだけでなく、世界観やグラフィックなども高い評価を受けています。

発売から日の浅い今作ですが、既にRTAが活発に行われていて、RTA in Japan 2020ではrebatan氏ときの氏の2名による並走が行われることとなりました。

この記事では、RTA in Japanでも披露される深世海RTA（Easy Any%）の見どころを、イベント当日に解説を務めるおさかなテレビジョンさんに伺いました。イベント前の予習にぜひお役立てください。

なお、本記事で使用している画像・動画は、全て「深世海 into the Depths」より引用しています。

「深世海　Into the Depths」とは
深世海RTAの注目ポイント
1. 息をする間も惜しい！　酸素管理
2. ご安全に！　深世海名物「素潜り」
大晦日は早起きして深世海を見よう！

「深世海　Into the Depths」とは

RTAの見どころを紹介する前に、まずは簡単にこのゲームについて解説します。今作をご存じの方やプレイした経験のある方は、読み飛ばしていただいて構いません。

深世海は、カプコンから発売された潜水探検アクションゲームです。iPhone・iPad向けが2019年9月、Nintendo Switch向けが2020年3月に発売されました。

主人公は、誰もいない海中で暮らす「潜海者」。「潜導」と呼ばれる小さな機械とともに、世海の謎を解き明かし、他の生存者を探すために深い海へと潜ります。

海中を探索するために欠かせない重要な要素が、酸素です。酸素は噴射すれば移動に使えますが、何もしなくても消費していきますし、ダメージを受ければ大量に失ってしまいます。

さらに、海中では主人公以外の生物も生活しています。無害な生物もいますが、中には縄張りに足を踏み入れた途端に襲い掛かってくる巨大な生物もいます。

主人公は、酸素の残量に気を配りつつ、謎解きをしたり敵を倒したりしながら資源を採取して、潜水服や装備の性能を上げながら、深い深い海の底へと潜っていきます。

今作の魅力は、アクション要素もさることながら、魅力的なステージや個性豊かな深海生物などの世界観を思う存分楽しめる点にあると考えます。

今作には登場人物のセリフがないものの、各地に置かれたオブジェや深海生物の図鑑などから、世海の謎を推測することが可能です。

ただし、ゲーム終盤にはストーリーの根幹に関わる事実が明かされるので、ネタバレが嫌いな人は本作をご購入のうえRTA in Japan 2020の当日までにクリアしておくことをおすすめします。

深世海RTAの注目ポイント

では、ここからは、RTA in Japan 2020で解説を担当するとともに、speedrun.comの今作のページでモデレーターを務めるおさかなテレビジョンさんから伺った注目ポイントを紹介します。

息をする間も惜しい！　酸素管理

このゲームで「残り時間」の役割を果たす「酸素残量（左上のボンベアイコン）」は、水中で姿勢を制御したり、緊急回避のためのブーストダッシュを使う事で大量に消費され、酸素が無くなると主人公は死んでしまいます。

酸素残量（左上のボンベゲージ）に注目

強化でボンベの所持数を増やしたり、供給ポイントで息継ぎをしっかり行うなどして窒息死しないよう慎重に進む必要がありますが、RTAではブーストダッシュを連発し、息継ぎの時間も削るため、窒息寸前の酸素管理が要求されます。左上のボンベゲージの減る速度にも是非ご注目ください。

ご安全に！　深世海名物「素潜り」

ゲーム中赤色で表示されるエリア（限界水位）は、用意なしに立ち入るとダメージを受けボンベが破壊されてしまうため、通常プレイではまず立ち入ることはありません。

限界水位突入時に受けるダメージ、水深に左右されるけど大体20秒浸かってたらボンベ5本と潜水服が破壊されて死亡するので、短いとみるか長いとみるか…#深世海 pic.twitter.com/cT8xu0wWc1
— おさかなテレビジョン (@toxicTVfisher) December 13, 2020