LiveSplit をカスタマイズしよう! おすすめの拡張機能

RTAツール

LiveSplit は多くのRTAプレイヤーが使用しているタイマーアプリケーションで、多機能で高いカスタマイズ性を持っています。

この記事では LiveSplit のおすすめの拡張機能(コンポーネント・プラグイン)を紹介します。

この記事は RTAGamers Advent Calendar 2023 の3日目の記事です。

拡張機能の利用方法

拡張機能(コンポーネント)

LiveSplit の機能の編集は主にレイアウト編集で行い、ここで追加・削除する機能はコンポーネントと言う単位で扱われています。

コンポーネントには LiveSplit に標準で付属しているものと、任意で追加するもの(要はプラグイン)とがあります。

拡張機能のインストール方法

拡張機能を利用するにはインストールが必要です。

拡張機能をインストールするイメージ
拡張機能の .dll ファイル(+α)を LiveSplit の Components フォルダに入れれば OK です。

この時、LiveSplit が終了している状態でインストールを行ってください。もし LiveSplit が起動していた場合は、LiveSplit を再起動すれば大丈夫です。

LiveSplit を起動して Layout Editor を開いて+ボタンを押すと対応したカテゴリの中に新しいコンポーネントが増えているので、レイアウトに追加しましょう。

レイアウトを編集した時は、レイアウトの保存を忘れずに。

おすすめの拡張機能

Speed Guides Live

機能
区間ごとにメモを表示
DL
https://www.nightgamedev.com/sgl
レイアウトへの追加
+ → Other → Speed Guides Live
説明

現在の区間と連動してメモを切り替えて表示できます。
自分用にチャートの文字送りに使ったり、配信用に説明文を表示するなどに便利です。

表示できるのはテキストのみなので、画像を使いたい場合はひとつ下の Text Images がお勧めです。

Text Images

機能
LiveSplit の状態に連動して画像を表示
イメージ
設定画面のイメージ
DL
https://twitter.com/satougashi020/status/1505822374390013958
レイアウトへの追加
+ → Media → Text Images
説明

LiveSplit の状態はけっこう細かく指定することができ、それぞれの状態に合わせて指定した画像を表示できます。
配信を盛り上げたり、Speed Guides Live の画像版として使ったりできます。

Current Comparison

機能
比較対象を表示
イメージ
0.00
Comparing Against
Personal Best
DL
標準機能のためインストールは不要です
レイアウトへの追加
+ → Information → Current Comparison
説明

現在のタイムの比較対象の名前を表示するので、比較対象をよく切り替える場合に迷子になりにくいです。

気付かない間に比較対象を変えいたというトラブルを見かけることがありますが、比較対象を表示しておけばすぐ気付くことができます。

拡張機能の紹介と言いながらこれだけ標準機能ですが、LiveSplit に慣れていない方はとりあえずこの機能をレイアウトに入れておいて欲しいくらいにはおすすめの機能です。

Share To Twitter

機能
タイムを X (Twitter) にシェア
イメージ
設定画面のイメージ
DL
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2021/08/livesplit_76.html#ShareToTwitter
レイアウトへの追加
+ → Other → Share To Twitter
説明

Twitter API の利用に関する条件などが変わったことにより LiveSplit 本体の機能である Share から X (Twitter) に投稿することができなくなったので、その代替機能です。

LivesplitからTwitterにShareしないで!!!! Twitter投稿機能は実質終了(ver1.8.29 にて少し仕様が変わって復活)
2024年05月20日追記 Livesplit ver1.8.29 にて、Livesplit への Share 機能が少し仕様が変わって復活しました。 Twitter への Share 機能が復活する可能性は低いので、手動でスク...

Theory Comparison Generator

機能
目標タイムを自動的に生成
DL
https://github.com/thags15/LiveSplit.TheoryComparisonGenerator
レイアウトへの追加
+ → Other → Theory Comparison Generator
説明

区間ゴールドタイムと SoB から目標の区間タイムを生成します。

明確な目標タイムが無い場合や、目標タイムが遠すぎる場合などに、PB から自動生成した現実に手が届くタイムを目標とすることでモチベーションを維持するといった使い方に適しています。

therun.gg

機能
webサービス The Run と LiveSplit を提携
DL
https://github.com/therungg/LiveSplit.TheRun
レイアウトへの追加
+ → Other → therun.gg
説明

タイムの解析、配信情報の表示などのサービスを提供する web サービス The Run と LiveSplit を提携し、LiveSplit の情報を自動的に The Run に送信します。

Make Many Segments

機能
区間の一括生成
DL
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2021/08/livesplit_76.html#MMS
レイアウトへの追加
+ → Other → Make Many Segments
説明

ワンクリックで複数の区間をまとめて生成することができます。

筆者が新しくラップ表を作る際に、ひとつ下の Split Name Indexer と合わせて、なくてはならないくらいに常用しています。

Segment Name Indexer

機能
区間名の通し番号編集
イメージ
設定画面のイメージ
DL
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2021/08/livesplit_76.html#SNI
レイアウトへの追加
+ → Other → Segment Name Indexer
説明

ワンクリックで区間名の通し番号を追加・削除できます。

筆者が新しくラップ表を作る際に、ひとつ上の Make Many Segment と合わせて、なくてはならないくらいに常用しています。

Clock

機能
時計を表示
イメージ
0.00
Clock
2023/01/23 12:34:56
DL
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2021/08/livesplit_76.html#Clock
レイアウトへの追加
+ → Other → Clock
説明
LiveSplit の中に時計を表示できるため、配信画面をスッキリとまとめることができます。
書式のカスタマイズによって日付・時刻・タイムゾーンを好きな項目・好きな順番で表示することができます。

Completion Estimate

機能
進行度を表示
イメージ
1.23
Completed
12%
DL
https://github.com/TheSoundDefense/LiveSplit.CompletionEstimate
レイアウトへの追加
+ → Information → Completion Estimate
説明

タイマースタートからタイマーストップまでの進行率を 0-100% で表示します。

平均タイムをベースとした進行率がレース配信で表示されていると個人的に嬉しいので広まって欲しいです。

Pace Placement

機能
過去の自分と比較して歴代何位ペースかを表示
イメージ
1.23
Pace Placement
1st of 23
DL
https://github.com/andrewhuntsmith/LiveSplit.PacePlacement
レイアウトへの追加
+ → Information → Pace Placement
説明

平均タイムを縮めようとしている場合やリセットを禁止して通す場合などに、自分自身と競うことでモチベを維持するのに便利だと思います。

PB Chance

機能
自己べストを出せる確率を表示
イメージ
1.23
PB Chance
12.34%
DL
https://github.com/SethBling/PBChance
レイアウトへの追加
+ → Information → PB Chance
説明

履歴データを使って1万回のシミュレーションを行うことで、自己ベストを出せる確率を計算します。

Splitting Counter

機能
区間ごとに突破回数・突破率を表示
イメージ
Seg.1 (23/045)
0:12.3
Seg.2 (12/045)
0:23.4
Seg.3 (6/045)
0:34.5
0.00
DL
https://soushinsoujin989.blogspot.com/2021/08/livesplit_76.html#SCounter
レイアウトへの追加
+ → Control → Splitting Counter
説明

区間の突破回数や突破率を数字で見ることができるため、難しい区間や運ゲー区間を可視化できます。
指定した試行回数以降のみを集計することもできるので、今日だけのカウントや今週だけのカウントなどもできます。

Graph Icon

機能
アイコン付折れ線グラフ
イメージ
使用中のイメージ
DL
https://github.com/Hawkrex/LiveSplit.GraphIcon
レイアウトへの追加
+ → Media → Graph Icon
説明

標準機能の折れ線グラフ Graph に、ラップ表で設定した区間アイコンを表示する機能を追加しています。
折れ線グラフの各点と区間との関係がより分かりやすくなります。

Run Backup

機能
カウント中の LiveSplit の状態をバックアップ
イメージ
1.23
Run Backup
Saved at 12:34:56
No restorations in this run.
DL
https://twitter.com/satougashi020/status/1629825607214448640
レイアウトへの追加
+ → Other → Run Backup
説明

一定時間 and or ラップしたタイミングで自動的にバックアップを作成します。

RTA の挑戦中に LiveSplit がフリーズしたりエラーで落ちて強制終了してしまうなどの事後が発生した場合に、バックアップを復元することで強制終了前のカウントを継続できます。

バックアップできるのはあくまでカウント中の LiveSplit の状態のみなで、履歴データはバックアップできないことに注意。

こんな機能が欲しいと思ったら

拡張機能を探してみよう

ここで紹介した以外にもたくさんの拡張機能が公開されています。
「こんな機能が欲しいな」と思ったら、まずは標準で使える機能から探してみましょう。

標準で使える機能についてはこちらの記事で紹介しています。

標準機能の中になければ次の場所を探してみると良いと思います。
どこにもなければ、自分で作るという選択肢もあります。

主な配布場所

  • LiveSplit の公式サイト
    いくつかの拡張機能が紹介されています。
  • GitHub
    多くの拡張機能が公開されています。
    “livesplit language:C#” で検索するのがおすすめですが、Auto Splitter など拡張機能以外もヒットするので説明文などから見分ける必要があります。
  • 一覧
    有志によって作成された拡張機能を筆者がまとめた一覧です。

自分で作るという選択肢

C# の知識があり LiveSplit の仕様をある程度理解しているならば、自分でコンポーネントを作ることができてしまいます!

挑戦したい場合は次の資料が参考になると思います。

さいごに

自分だけのタイマーレイアウトを作って、新たな記録に挑戦しましょう。
Good Luck !!

2年前のアドベントカレンダー企画でも拡張機能を紹介する記事を書いていますが、その後にも多くの拡張機能が誕生してきました。
改めておすすめの拡張機能を紹介したいなという思いがありました。

知って得したと思っていただけるような拡張機能がひとつでもあれば嬉しい限りです。


明日は 御茶麒麟 さんの「続:Discord Botで120人が参加するRTA大会のノルマ管理をしてみた話 ~コピペでBotが作れるサンプルつき~」の予定です。

お楽しみに!

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