名古屋RTAオンラインフェス終了後インタビュー 主催者にお話を聞きました

インタビュー

はじめに

2021年7月23-25日。『名古屋RTAオンラインフェス』というオンラインイベントが行われました。

その中でも話題となったのが、「ワイプ枠」の存在です。
珍しい仕掛けをすることが多い『名古屋RTA Meeting』のなかでも、ひと際目立つ試みです。

今回は、このイベントの主催者に「ワイプ枠」を実施した経緯を含めて、お話を伺っていきます。

名古屋RTA Meetingとは?

まる

愛知県名古屋市を中心に、RTAのイベントを開催している。
2018年から活動をはじめ、最近はオンライン上でイベントを開催している。

元は『名古屋RTAオフ』として活動していたが、オンラインイベントばかり開催しているのに、名前に”オフ”とついているのはややこしい。という理由から『名古屋RTA Meeting』に改名した。

運営に名古屋市民がいないことは、ナイショのお話。

Twitter / Twitch / Youtube

名古屋RTA Meetingについて

ーーよろしくおねがいします。まずオンラインフェス開催の経緯についてお聞かせください。

主催:
よろしくお願いします。
昨年の5月にオフラインイベントを開催しようとしていたのですが、社会情勢的に難しそうだったので、オンライン開催に変更しました。
今年こそはオフラインで!と思っていたのですが、大規模なものはまだまだ難しそうなので、2回目のオンラインフェス開催に至りました。

ーー「名古屋RTA Meeting」では、いろいろなイベントを開催されていますが、今回は特に力をいれて開催されていたように思います。

主催:
そうですね。もともとオフラインのイベントで、大きなものを年に1回、小さ目なものを年に1、2回のペースで開催していくことを考えていました。
オンラインフェスは、年1回の大きなイベントにあたるので、気合を入れて準備していました。

ーー開催日数や準備期間からも感じられる点ですね。このほかに具体的な違いはあるのでしょうか?

主催:
普段のイベントは、基本的に自分1人で運営をしていて、他の運営陣には「こんな感じでやるから、当日暇だったら手伝ってね」くらいのことしか伝えてませんでしたが、今回は、そもそも開催するかどうかから話し合いました。

ーーちょっとまってください。今までのイベントは、1人で運営していたんですか!?

主催:
短時間のオンラインイベントだとそのほうが楽なんですよ(笑)。
多くのイベントで「配信管理」と呼ばれる、画面を作ったり音量調整をしたり、という作業のマニュアルを作るのが面倒で、1人でやってしまうほうが楽でした。

イベントの様子をツイートするなどといった仕事は、他の運営陣にお願いすることもありました。感情の入った文章を書くのが苦手なので、とても助かりました。

ーーなるほど……話を戻しましょう。今までは1人だったけど、今回は運営陣一同で作り上げたと。

主催:
オンラインフェスをやりましょう。やるならこういう風に進めましょう。みたいなことを2月くらいから話していました。
本当は、去年と同じ5月末に開催したかったのですが、昨今はイベントが多く、競合がいない日を探したら7月末までズレました。
いち早く日程を抑えておこうと、開催決定直後に告知ツイートをしましたね。

こちらがそのツイート。盛大にスペルミスをしている。正しくは「coming soon」。

当日は、自分が運営に携わらない時間も多く設けたりと、今後さらに大きなイベントを開催できるような体制を作るというのも裏テーマにありました。

この他にもボランティアを募ったり、NodeCGを使おうとしたりと、いろいろな試みをしていました。

ーー気になる発言もありますが、そろそろオンラインフェスのお話を聞きたいと思います。

名古屋RTAオンラインフェスについて

ーーまず、今回のイベントで、一番目を引いたといってもいいワイプ枠についてお聞きします。
こちらは、どのような経緯で実施することになったのでしょうか?

主催:
長時間のRTAは、イベントに採用されづらいという状況があり、「日本版『RPG Limit Break』を開催して欲しい」という意見も耳にしていました。
これを打破しようと採用したのが、今回のワイプ枠となります。

ーーワイプ枠は、よく思いついたなと思います。

主催:
それが、オリジナルアイデアというわけではないんですよね。

バテンカイトスを走られていた-mさんも仰っていましたが、過去に「Really Really Long A Thon 」というイベントがありました。動画を見ていただければわかるように、メインのゲームの横で、バテンカイトスの100%を走っています。

これを見て、いつか日本でもこんなイベントが開催されたらいいなと思っていたので、実施した次第です。

ーー実際にやってみてどうでしたか?

主催:
そもそも応募が来るのかという心配はあったのですが、これはどのイベントでも思うことなので置いておきましょう。ご応募ありがとうございました。

特に大変だったのは、スケジュール組みですね。
事前にワイプ走者から見どころを聞いて、その地点でうまくメイン化できるように作品を配置するのにとても悩みました。
最終的に、この配置以外ない!と思えるような組み方になったので、走者からスケジュール変更のお願いが来たらどうしようと震えていました(笑)。

名古屋RTAオンラインフェス スケジュール

ワイプ枠をやってみた結果としては、70点くらいだったと思います。ギリギリ合格点といった具合です。

ーー30点引かれている理由は、どういったところでしょうか。

主催:
初日に、ワイプとメインを切り替えるタイミングで、走者とうまくコミュニケーションを取れていなかったこと。
2日目に、一番の見どころという点をギリギリメイン枠にできなかったこと。
3日目に、走者がワイプ枠のうちにやっておきたかったー!ということをメイン枠で映したことですね。

事前に他作品の状況によっては、映せないかもしれないと伝えてはいましたが、実際に起きてしまうと心苦しい部分ではあります。
ワイプになっていた部分も含めた、個別アーカイブも上がっているので、ぜひご覧ください。

名古屋RTAオンラインフェス アーカイブリスト

ーー後ほど拝見させていただきます。ワイプ枠のほかに取り組んだことはありますか?

主催:
うーーーーん、特にないかなぁ。普通のオンラインRTAイベントですよ(笑)。
でも、そこが大事なのかもしれないです。

最近は、テーマを持ったイベントが多いんですよ。作品ジャンル縛りのイベントなんかが分かりやすい例ですね。その中で、何もないプレーンなイベントって『RTA in Japan』くらいしかないんじゃないかなと思います。
でも、チャリティイベントになったし、そもそも明確な目標があった気がするので、本当に何もないイベントって名古屋くらいなのかな?
まぁいいや(笑)そんな感じなので、かなり自由にやれるイベントだと思います。

イベントの目的

RTA in JapanはRTAが好きな人たちの結束を高め、RTAの発展と促進を図るために活動しています。

アメリカで行われている『Games Done Quick (GDQ)』というイベントを参考にしており、GDQのようなイベントを日本でも開くことができないかという思いからイベントが始まりました。
『RTA in Japan』公式ホームページより引用

あとは、面白そうと思った作品を積極的に採用したくらいですかね。RTA的にも絵面的にも。

ーーそれは、具体的にどの作品なんですか?

主催:
採用理由は、あまり表に出すことではないそうなので、ここではそれぞれ1作品だけ挙げますね。

RTA的に面白そうだったのは、「バハムートラグーン」です。

今回走られたガジェさんは、応募時点で5時間を切る記録を持っており、本番の数日前には、さらなる記録更新をされていました。
序章・終章を含めて全27章からなるシミュレーションRPGでこのタイムは、とても詰められた戦略があると思い採用しました。
自分が、過去にRTAに挑戦しようとした作品というのもありますね。

絵面が面白そうだと思ったのは、「鈴木爆発」です。

こちらも自分が昔プレイしていて、とても面白かった。だけど、Hardはクリアできなかった。ということから採用しました。
こんなものまで爆弾に!?というネタ要素も多く、実際にチャット欄の反応も良かったので、採用してよかったです。

今後の展望

ーー今後はどのように活動していく予定ですか?

主催:
確定しているものだと、8月8-9日に『Sapporo Offline Speedrun』とのコラボオフイベントを行います。
それぞれの地で会場を借りて、2か所同時にイベントをしようという企画です。
当日は、名古屋と札幌のどちらか一方がRTAをプレイし、もう一方がそれをミラーする。という形で進めていきます。

小規模であれば、感染対策をしっかり行ったうえで、オフラインイベントを開催できるだろうという判断です。
名古屋側は、運営・走者・そのほか参加者の合計を20人とし、ゲームスペースと飲食スペースを分けることで対策としています。

すでに走者は決定しており、現在(記事公開時)は現地参加者の募集を行っています。
ご興味ある方は、感染対策をしっかりしたうえで、遊びに来てください。お待ちしております。

参加申請フォーム
スケジュール

もう1つ、10月17日にチャンネル貸出イベントとして『TAITO Speedrun Station』というイベントが行われます。
こちらは、我々が主催するイベントではない、持ち込みイベントとなります。

『RTA in Japan』のように、表立って貸出を行っているわけではありませんが、主催のShino.(紫乃)さんから直接お話をいただいたので、実施に至りました。
8月22日まで走者募集を行っているそうなので、TAITO作品のRTAをお持ちの方は、ぜひ応募してみてください

応募フォーム

ーーイベント盛りだくさんですね。先ほど、さらに大きなイベントをという発言がありましたが、どのようなことを企画していますか?

主催:
まだ何も決まっていないので、話半分どころか8%くらいに聞いておいて欲しいんですが、来年のゴールデンウィークにデカめのオフラインイベントを開けないかなと思っています。

ーーオフラインイベント!デカめとはどれくらいですか?

主催:
日数としては5日間、昼夜問わずぶっ続けで行いたいと思っています。小規模な『RTA in Japan』を名古屋でやってみようくらいのイメージですね。

ーー5日間ぶっ続けで行われるイベントは、果たして小規模なのでしょうか?

主催:
そこは自分も良い言い方を探しているんですよね。
最小規模の大規模オフイベントという言い方をしたかったのですが、『RTA in 俺んち』というイベントに最小規模では敵わないので……

ようは、運営体制というか設備を小規模にして、イベントを行おうって感じです。
イベントのために機材を買うということは、なるべくせず、運営陣の持ち物だけで何とか出来たらなと思っています。
今回のオンラインイベントも、自分のノートPCにParsec(リモートデスクトップ)、NodeCGを入れたくらいで、あとはOBSなどのRTAの配信をしている人なら入っているでしょうというものしか使っていないです。

ーー予定されているオフラインイベントも同じような体制で行うと?

主催:
んー、マイクは買うかもしれないですね。今は集音性能の高いマイクを中央に置いてるだけなんですよ。自分が普段使っているヘッドセットのイヤーパッドを新品にして使ってもいいですが、さすがに嫌かなぁと思うので買うならマイクですね。

ミキサーも欲しいですが、イベントに使うような大きさのものは高いので、なかなか手が出ないです。
周りから買え!ってよく言われるのは、ミキサーなんですけどね。
ミキサーを導入すると、他にも買うものがでてくるので、それもハードルになっています。

ーー環境を整えて、ゴールデンウィークを迎えることを期待しております。

主催:
そうですね(笑)まぁまだ開催すると決まったわけではないので、この話はフィクションです。というオチでお願いします。

ーーそれでは、ここまで読んでくださった方に一言お願いします。

主催:
今回のインタビューはフィクションですが、書いてあることは本当です。
これからも色々なことを試しながらやっていきたいと思うので、お付き合いいただければと思います。
今回はありがとうございました。


というわけで、インタビュー形式のイベントレポートを書いてみました。

名古屋RTA MeetingもRTAGamersも、ガッチガチに堅苦しいものではないんだよということが伝わっていれば幸いです。

画像は、名古屋RTA Meeting様より提供いただきました。

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