【SGDQ2020 Online向け】パズルボブル2(Puzzle)のRTAの楽しみ方を紹介します

RTAイベント

パズルボブルのお姉さん

みんな~! こ~んに~ちは~!!

うん、いいお返事だね!
それじゃあ今日は、パズルボブルのお姉さんと一緒に、パズルボブル2のPuzzleのRTAについてお勉強しようね!

みんなは、パズルボブル2のPuzzleのRTAって、見たことあるかな?
うん、そうだね。「RTA 1n Kagawa Onilneで見たよ!」ってお友達も多いみたいだね。
実は今度、SGDQっていうと~っても大きなRTAイベントで、パズルボブルのposhiお兄さんがこのRTAを走るんだ! すごいね!
ちなみにお姉さんは、Japanese Restreamで解説をやる予定だよ。英語ができないから本家の解説はできないんだよね。仕方ないね!

お兄さんの出番の前に、パズルボブル2のPuzzleのどこが難しいのか、どんなところをしっかり見たらいいのかをみんなでお勉強しよう!
お兄さんのパズルボブルはす~っごく速いから、みんなも見逃さないように、しっかりお勉強しようね!

パズルボブル2(Puzzle)とその魅力

日本時間の8月17日から始まる「Summer Games Done Quick 2020 Online」(以下、SGDQ2020 Online)は世界で最も規模の大きいRTAイベントで、日本人走者が披露するタイトルが3作品予定されています。

そのうちの1つが、今回紹介するパズルボブル2のPuzzleです。poshi氏によるこのRTAは、日本時間の8月21日(金)23時27分頃開始予定(記事投稿時現在、時刻は日本標準時)です。

ただし、ゲームの進行状況によっては開始予定時刻が大きくずれる可能性がありますので、こまめにスケジュールをご確認いただくことをおすすめします。

パズルボブルのお姉さん

お姉さんも1日5回チェックしてるよ!

この記事では、パズルボブルのお姉さん(注:この記事で度々出てくる帽子を被った女性キャラクター。筆者の愛称でもある。)が、このRTAの魅力と見どころを紹介します。

なお、他の日本人走者のとんこつ氏による「スーパードンキーコング2」、ping値氏による「東方文花帖 〜 Shoot the Bullet.」は走者本人が解説記事を執筆しています。ぜひご覧ください。

パズルボブル2(Puzzle)はどんなRTA?

パズルボブル2のPuzzleは、一人で30面のパズルを解く速さを競うカテゴリです。このモード自体は前作である「パズルボブル」(以下、初代パズルボブル)から存在します。

しかし、パズルボブル2では新たな要素が追加され、RTAにおける戦略も変化しています。その中でも特に影響が大きいのが、ルート分岐と特殊バブルの追加です。

 

初代パズルボブルでは全30面は固定でしたが、2からは二者択一式のルート分岐システムが追加され、64通りものルートからプレイヤーが自由に選択できるようになりました。

現在のRTAでは、「A→D→G→L→Q→?」のルートが最速とされており、SGDQ2020 OnilneでこのRTAを披露するパズルボブルのお兄さんことposhi氏も当日はこのルートを選択します。

世界記録のルート

現在の最速ルート

パズルボブルのお姉さん

ちなみにお姉さんは、最後は?ではなくWを選択しているよ!
これもまた戦略だね!

 

このルート分岐以上に大きな影響を及ぼしているのが、通常の「3つ同じ色を繋げると消える」バブルとは異なる、特殊バブルの追加です。

特殊バブルは、当たった色のバブルを全て消すスターバブルと、通過した場所のバブルを全て消すメタルバブル、消せないため落とすことしかできないおじゃまバブルの3種類があります。

中でも特にタイムに影響するのが、過去の記事でも取り上げたスターバブルの存在です。

 

スターバブルは、通常のバブルでは消せない上部のバブルも消せてしまうため、初代パズルボブルと比較してRTAの記録を短縮することに貢献しています。

2020年8月現在、初代パズルボブルの世界記録が14分31秒なのに対し、ステージ数が同じパズルボブル2の世界記録が11分23秒と3分以上短くなっていることからも、スターバブルの存在の大きさが伺えます。

パズルボブルのお姉さん

この世界記録、どっちもパズルボブルのお兄さんの記録だよ!
すごいね!

パズルボブル2(Puzzle)の魅力

そんなパズルボブル2(Puzzle)の魅力は、やはり特殊バブルによる疾走感と爽快感のあるプレイングでしょう。

特殊バブルを使用するステージでは、一度にバブルを大量に落とせるうえに、走者の正確無比なプレイングも合わさって、初代パズルボブルとは異なる趣が味わえます。

走者のposhi氏は、狙った場所に正確にバブルを当てるシューティングの能力もさることながら、最適解を考えるパズルの思考能力も世界トップクラスなので、当日は華麗なプレイが期待できます。

 

もちろん、パズルボブルシリーズでおなじみの乱数の存在もこのゲームのRTAを語るうえでは外せません。

むしろ、スターバブルの追加によって「特定の色を引ければすぐにクリアできる」ステージが増えたため、乱数の影響は初代パズルボブルのRTAよりも大きいと言っても過言ではありません。

乱数が牙をむいてこない走りなど存在しないのがパズルボブルRTAなので、一発勝負の大舞台でposhi氏がどのように乱数に抗っていくのかにも注目です。

パズルボブルのお姉さん

一発勝負ではまずノーコンできないのがパズルボブルRTAだよ!

見逃し注意! 一瞬で終わるステージ

ここからは、SGDQ2020 Onlineに向けて、特に注目していただきたいステージを紹介します。

まずは、特殊バブルの追加によって増加した、一瞬で盤面が変化してあっという間に終わるステージを紹介します。

なお、本稿で使用しているゲーム画像および動画は、全て「アケアカNEOGEO パズルボブル2」から引用しています。

パズルボブルのお姉さん

多分解説が追い付かないから、先に読んでおいてね!

1球で終了! A-3

A-3は、このRTAで初めてスターバブルが登場するステージです。

A-3

このステージでは、1球目に必ずスターバブルが現れます。そのため、最も早い攻略法は、

A-3

赤に当てて

A-3

一番上の赤を消して

A-3

落とす。以上!

と、ゲーム画面上では1秒と表示されていますが、実際は1秒足らずで終了します。

スターバブルの使い方のチュートリアルステージと考えるのが妥当ですね。

まさかの展開! L-16

RTAも折り返し地点のL-16は、バブルが大量に配置されているため、時間がかかりそうに見えるステージです。

L-16

しかし、ここでも初球がスターバブルで固定されているため、

L-16

真上に打つと

L-16

あらすっきり。

スタート直後に大半のバブルを処理できます

あとは落ち着いて残りのバブルを片づけるだけ。簡単ですね!

エイムが大事! Q-21

Q-21は、初期位置の段階でフィールドが全てバブルで埋まっています。

Q-21

ただし、この面も初球がメタルバブル、2球目がスターバブルなのは確定しているので、2つの特殊バブルを上手に利用します。

まずは、通過した場所のバブルを全て消すメタルバブルを使い、左右どちらかのバブルを削ります。

Q-21

削り落とします。

すると、一番上の黒いバブルが当てられる位置に出現するので、すかさずスターバブルで狙い撃ちます

Q-21

てやっ

Q-21

-完-

あんなにぎっしり埋まっていたバブルが、いとも簡単に消えてしまいました。すっきりしますね。

パズルボブルのお姉さん

ちなみに、お姉さんは安定策を取っているよ!

パズルボブルのお姉さん

最速より4秒くらい遅いけど、まず失敗しないから気が楽だよ!

みんなで祈ろう! 高難易度ステージ

さて、ここからは、パズルボブルRTAの華とも言える、高難易度ステージをご紹介します。

緻密なエイム力が問われるステージあり、最適解を求める論理的思考力が求められるステージあり、運が必要なステージありと、一言に高難易度ステージと言ってもその性質はさまざまです。

パズルボブルのお姉さん

己の力だけではどうにもならないステージもあるよ!

序盤の壁! D-8

D-8は、30ステージ中の8番目という序盤のステージながら、エイム力と論理的思考力と運の3つがバランス良く求められる、いわば序盤の壁です。

D-8

下から3段目のオレンジや紫のように、支点となっているバブルを消していくのがセオリーですが、そう簡単に狙った色が出ないのがパズルボブルです。

この状態で真上に打つと下から2段目の青の隣につくので、3段目の紫を消したいときには真上に打てば良いのですが、オレンジ色を消したいときにはそうはいきません。

オレンジを消すには、最下段の緑を消して下から当てるのが最も簡単ですが、そういう時に限って緑は来ません。紫を落とせば壁に反射させて消すこともできますが、至難の業です。

さて、走者はこの序盤の壁をどのように打ち崩してくれるのでしょうか。期待しましょう。

実力がものを言う! G-14

G-14は、エイム力と論理的思考力という走者の実力が特に求められるステージです。

G-14

たとえば、この画像のように初球でオレンジを引いた場合、走者は「このオレンジを右に打つか、左に打つか」の選択が求められます。

このステージでは、狙える部分が複数箇所あるために、どこを狙うべきかという最適解を常に模索し続けなければならないため、走者の論理的思考力が試されます。

パズルボブルのお姉さん

これでもパズルゲームだからね!

加えて、その最適解を実行するには時としてバブルとバブルの間をすり抜けるようにして差し込む技術も求められるため、エイム力も重要です。

仮に最適解が求められたとしても、それを実行し、狙った場所にバブルを打てるエイム力がなければ意味をなしません。

このステージを、一発勝負という乱数に左右されやすい場で走者がどう切り抜けていくのか、期待しましょう。

エイム力が試されるワイド面 L-20

パズルボブル2には、通常のステージと比較してステージの幅が広い、通称「ワイド面」と呼ばれるステージが複数存在します。

ワイド面の特徴は、通常の面よりも緻密な射撃が求められることで、狙った場所に正確にバブルを撃つのは熟練の走者でも困難を極めます。

その中でも、RTAにおいて屈指の難易度を誇るワイド面が、L-20です。

L-20

このステージは、初球がスターバブルで固定ですが、色が散らばっているためそれほど効果はありません。

L-20

もはや間違い探しのレベル

走者の間では、画像のように赤を消すのが一般的です。ここから先は地道に消していくしかありません。

 

このステージでは、同じ色が隣り合っている部分が1つもなく、バブルを消すためには、特定の場所にピンポイントでバブルを当てることが求められます

さらにこのステージを難しくしているのが、両隣のおじゃまブロックの存在です。このブロックのせいで、壁に当てて反射で狙うという選択肢が奪われています。

実は、パズルボブルにおいては「一直線で狙うより反射させて狙った方が当たりやすい」という場面が存在するため、この「反射が使えない」というのは大きな痛手です。

この精度が求められるステージをどう攻略するのか、走者のエイム力に期待しましょう。

乱数と和解せよ Q-24

Q-24は、運が重要なこのRTAの中でも屈指の乱数に大きく左右されるステージです。

Q-24

隣り合ったバブルがほとんどないこのステージでは、一度にバブルを消すことができないため、1つ1つのバブルを無駄にせず効率よく消していくことが求められます。

にもかかわらず、全く消せない色のバブルばかりが現れて無駄な時間を過ごす羽目になるなど、この面の乱数に走者が泣かされることは少なくありません

パズルボブルシリーズでは、発射した球数が一定を超えると天井が落ちてくるため、無駄なバブルの発射は窒息死を招きます。窒息死によるコンティニューは、RTAでは最も避けたい場面です。

パズルボブルのお姉さん

コンティニューは一番のロスだよ!

SGDQという大舞台で、果たして走者は乱数と和解できるのでしょうか。共に祈りましょう。

スターバブルを狙い撃て! ?-27

終盤の大きな山場と言えるのが、?-27です。このステージでは、壁を使った反射による狙撃の正確性が求められます。

?-27

中央に鎮座している透明なバブルは、消すことができず落とすことしかできないおじゃまバブルです。これを落とすには、最上段のスターバブルにバブルを当てて消すほかありません。

したがって、この面の正しい解法は、「左右どちらかのバブルを消してスターバブルに当てるための経路を確保し、壁の反射を利用して的確にスターバブルを撃ち落とすこと」です。

 

実際に、この解法でスターバブルを落とす様子を見てみましょう。以下の動画は、筆者が実際にプレイした時のものです。

ここまで来れば、あとは残ったバブルを消していけばクリアとなりますが、的確にスターバブルを撃ち落とすにはかなりの狙撃能力が求められます

パズルボブルのお姉さん

この時の動画は完全にまぐれだよ!

筆者はこのステージが一向に安定せず、このステージを避けるためだけにルートを変更しているほど?-27が苦手です。poshi氏の狙撃の腕前に期待しましょう。

祈りを捧げよ ?-28

さて、実力が試されるステージが終了し、これであとはウイニングラン……かと思いきや、次にそびえるのが運を試されるステージ、?-28です。

?-28

ご覧のとおり、このステージの初期位置では赤・黒・オレンジ以外の他4色はどれが来ても無駄です。

半分以上が使い道のない色という無慈悲な配色のせいで、安定して短時間でクリアするのが難しくなっており、走者を悩ませる最後の運ゲーポイントとなっています。

数多のステージを切り抜け、ゴール直前でやってくる運ゲー。走者が気持ちよく走りきれるように、共に祈りを捧げましょう。

8月21日はパズルボブル2のRTAを見よう!

今回は、パズルボブル2(Puzzle)のRTAの概要と、その見どころを紹介しました。

パズルながら「シューティングゲーム」と揶揄され、走者が乱数に翻弄される、それなのに何故かやめられない魔力を持った本作のRTAの魅力が伝わっていれば何よりです。

 

パズルボブル2のRTAは、日本時間の8月21日(金)23時27分ごろからGamesDoneQuickのtwitchチャンネルで行われる予定です。

繰り返しになりますが、スケジュールが大きくずれ込む可能性がありますので、ゲームの進行状況をこまめにご確認いただくことをおすすめします

Japanese Restreamでは僭越ながら筆者が解説を担当いたしますので、こちらもぜひご覧ください。

 

なお、本稿は筆者が好きなように執筆しておりますが、走者のposhi氏には構想段階から完成後まで許諾を頂いています。本稿の執筆をご快諾いただいた氏のご厚意にお礼申し上げます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました