はじめに
今回は『スーパードンキーコング2 102%』の世界記録について紹介します。
世界記録:1時間26分13秒
プレイヤー:がーすー氏
記録動画:https://www.twitch.tv/videos/551331408
スーパードンキーコング2とは
『スーパードンキーコング2』は1995年にレア社が開発し、任天堂が発売したスーパーファミコン用の横スクロールアクションゲームです。同シリーズ別作品の世界記録については、過去に2本の紹介記事を公開しておりますので、以下もあわせてご覧ください:
102%RTAについて
102%という数字は、本作における最大クリア率に相当します。これは、全コースおよびボーナスステージのクリア、全ボス撃破、全コングファミリー訪問によって達成できる値です(クリア率とは関係ありませんが、DKコインも全回収するルールとなっています)。
前作にあたる『スーパードンキーコング』と比べて収集要素の増えた本作の102%RTAは、競技時間が90分程度とやや長距離です。極端に入力猶予のシビアな技こそ少ないものの、チームアップやアニマルフレンドを絡めた精密なアクションを長時間に渡って使いこなし続けなければならない、難易度の高いカテゴリと言えます。
ランビで空を駆け抜ける『真・ペガサイルート』
ここでは現在の102%RTAで用いられているルートの中で、直近の革新的なものをピックアップして紹介します。2019年3月にKyoro-TM氏によって発見された、2-4『ねっききゅうライド』における更新案、通称『真・ぺガサイルート』です。
まずは以下の動画をご覧ください。ビートルを利用して坂道で『無を取得』することで、アニマル禁止サインを移植してしまいます。すると、本来はステージ後半へ連れていくことのできないサイの『ランビ』でステージクリアすることが可能になります。
ステージ後半は、ポニーテールスピンの浮力をアニマルに付与する『サルグライダー』や、ランビによる空中二段ジャンプ『ぺガサイ』を駆使して、熱気球とジンガーの配置されたマグマ地帯を一気にスーパーダッシュで攻略します。
それぞれのテクニックの詳しい説明はここでは割愛しますが、高性能のアニマルフレンドであるランビを最後まで乗りこなすことで、旧ルートと比べて約10秒の短縮に成功しています。
現在の世界記録
本カテゴリにおける世界記録は、本稿執筆時点で、がーすー氏による1時間26分13秒となっています。
本カテゴリ初の1時間26分台は、V0oid氏によるものでした(1時間26分59秒、2018年2月に達成)。その後の半年間で、細かいルートの最適化とともにがーすー氏が1時間26分37秒まで記録を詰めてから、しばらく世界記録の更新はありませんでした。
止まっていた世界記録を再び動かしたのは、先に紹介した『真・ぺガサイルート』でした。これを取り入れてV0oid氏が2019年4月に打ち立てた1時間26分28秒という記録は、以下の記事で詳細に取り上げられています。
Invisible Beetle Is The Key To A New Donkey Kong Country 2 World Record
その後は同月にがーすー氏が再び世界記録を奪還し、2度の更新を経て現在の1時間26分13秒という記録が2020年2月に樹立されました。同氏の現在の区間ベスト合計は1時間25分42秒となっており、今まさにこの記録の更新に挑戦し続けています。102%RTAの世界記録が次の大台を破る日がいつ来るのか、目が離せません。
『第3回ニコ生マザーシップタイトルRTAリレー』にて披露されます
本記事で紹介した『スーパードンキーコング2 102%』のRTAは、『第3回ニコ生マザーシップタイトルRTAリレー』にて、以下の通り披露される予定です。
日時:2020年5月2日 22:10~26:55
解説:がーすー氏
配信場所:https://com.nicovideo.jp/community/co3818278
今回は同イベントの第5区間『スーパードンキーコング トリロジーリレー』の一部として、『スーパードンキーコング 101%』および『スーパードンキーコング3 103%』のRTAとあわせて、3チームの対抗戦で争われます。
また、同形式のリレーは2018年に『RTA in Japan 3』でも披露されています。こちらも是非チェックしてみて下さい。
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